トップメッセージ

「環境報告書2017」の公表にあたり

小田急グループは、日々の業務を誠実に遂行することで、お客さまの「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献し、社会とともに持続的に発展していくことを社会的責任(CSR)であるととらえ、特に「環境に配慮した取り組みの推進」を対処すべき重要な課題の一つと位置づけています。そしてこのような考えのもと「小田急グループ環境戦略」を定め、多様な活動を着実に進めています。

当社では、都心近郊区間の複々線化事業を東京都の連続立体交差事業と一体的に進めており、すでに区間内の39箇所の踏切がなくなり、交通渋滞の解消や街の一体化など住みやすい街づくりにつながりました。事業に伴い地下化した東北沢駅、世田谷代田駅は、太陽光発電システムや自然採光方式を導入しているほか、鉄道の地下トンネル区間では日本初となる地中熱ヒートポンプシステムを導入するなど、自然エネルギーを効果的に活用し、環境負荷低減に配慮した駅に生まれかわりました。世田谷代田駅には、当社の環境の理念や具体的な取り組みを紹介する「小田急環境ルーム」を開設しました。2018年3月には、いよいよ複々線が完成し、混雑緩和や所要時間短縮など利便性が向上します。この複々線完成による利便性の向上と公共交通の環境優位性を小田急環境ルームも活用しながらPRし、多くのお客さまが環境負荷の低い鉄道やバスを選んでご乗車いただくことで、地球温暖化の防止に寄与していきたいと考えています。

また、当社沿線は、里山など身近な自然から、箱根、江の島、丹沢・大山といった日本を代表する観光地まで、沿線各地で豊かな自然に恵まれています。私たちはこの豊かな自然環境を、沿線の皆さまと共有すべき貴重な財産として保全し、自然からの恵みを継続的に受けられるよう「自然との共生」活動を続けています。その一環として、親子で沿線の自然を体感していただくイベントを沿線の里地里山保全活動団体と協働で開催するほか、江の島片瀬海岸の清掃活動を通じて環境意識の向上を図る「小田急・江ノ電クリーンキャンペーン」をグループ会社である江ノ島電鉄と共催しています。

おかげさまで当社は、2017年4月1日に開業90周年を迎えることができました。今後も小田急グループは、環境負荷低減と自然との共生活動を通じ、皆さまから信頼され、社会とともに持続的に発展する企業を目指し取り組んでまいりますので、引き続きご愛顧賜りますよう、お願い申しあげます。

2017年9月

小田急電鉄株式会社 取締役社長 山木 利満