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たくさんの野鳥の鳴き声を聞きながら、三沢川源流域の谷戸や雑木林を巡るコースです。多摩丘陵は、関東山地の東麓から三浦丘陵に至る間の丘陵であり、今から約200万年前から1万年前までに堆積した地層からなっています。関東地域においては最も高い位置にある段丘といわれていますが、河川によって侵食が進み、なだらかな起伏に富んだ丘陵になっています。多摩丘陵北部は大部分が鶴見川の流域ですが、ここ黒川の谷戸は多摩川の支流・三沢川の源流域に位置します。また、この地域は農業振興地域となっており谷戸田をはじめ、柿、梨、リンゴの畑などのどかな田園風景が見られます。春先、道端には何種類ものかわいらしいスミレが咲き、夏にはカエルの大合唱が聞こえます。
![]() 川崎の多摩川梨栽培の歴史は古く、元禄時代に稲城の代官が京都から梨の幼木を持ち帰ったのが始まりであるといわれています。「山ではナシはつくれない」と言われた常識もさまざまな努力で打ち破られ、ここ多摩丘陵の黒川の谷地においてもナシは実を結び、「山に登った多摩川梨」と称された「黒川梨」が誕生しました。4月、この辺り一帯は真っ白いナシの花で覆われます。
![]() 普段はあまり注目することのない畑の脇や田んぼのあぜ道では、ゲンノショウコやホトケノザ、キツネノボタンなど、小さな花や実をつけるたくさんの野草を見つけることができます。
![]() 多摩丘陵には現在もコナラやクヌギなどの雑木林が残っていますが、江戸時代この辺りは「黒川炭」と呼ばれる炭焼きが盛んに行われていました。今では炭はほとんど使用されなくなったため雑木林は荒れてきましたが、市民の憩いの場としての利用が検討されています。
![]() 丘陵地に挟まれた細長い谷間に田んぼが広がっています。この谷間を「谷戸」と言い、長い時間をかけて湧水が丘陵地を削ってできたものです。周辺の開発が進み、今では湧水の量が減ってしまいましたが、多くの生き物の生息場所として大切なところとなっています。
![]() 稲作を放棄してしまった水田には、さまざまな水辺の植物が見られるようになります。ここでは、蓑や笠をつくる際の材料となったカサスゲのほか、オニスゲ、ヒゴクサなど数種類のスゲ類が生育しています。
![]() ナルコユリ 春から夏にかけて、雑木林ではフタリシズカ、ホタルブクロ、ヤマユリなどの野草が花を咲かせています。
![]() 水田や畑の間を通り、谷戸の風景に親しみながら雑木林をくぐり抜けると、多摩ニュータウンを一望できる展望ポイントに出ます。昔懐かしい原風景と、開発された住宅街の両方を同時に見られるポイントです。
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黒川駅コース