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このコースは伊勢原台地にある市街地から、雑木林や田畑で囲まれた里地や丹沢山地から続く丘陵地を巡るコースで、懐かしい里地の景観や自然の中に生育するさまざまな動植物を楽しむことができます。東名高速道路の南側に位置する伊勢原台地は、渋田川や鈴川が形成した扇状地に30m以上の関東ロームが覆ったもので、その下は砂礫層や貝殻を含むデイ層が分布しており、10数万年前はこの一帯が海であったことがこのことから分かります。また、東富岡辺りを通り台地の西側へ向けて伊勢原断層線があります。伊勢原台地の西側ではこの断層に挟まれ、100m以上も陥没した地域があることが確かめられています。
![]() 伊勢原駅の近くにイチョウやケヤキ、ムクノキなどの大木に取り囲まれた十二柱(とうふたはしら)神社があります。イチョウとケヤキは伊勢原市の保存樹木に指定されています。市街地近郊にある社寺林は、まとまりのある緑の景観を構成しており、多くの動植物の生息空間や近隣住民の身近な憩いの場となっています。境内には遊具とトイレが設置されています。
![]() 渋田川に架かる市米橋の近くに咳止地蔵尊があります。昔から痰咳平癒の守護神として崇められています。地蔵前の古道は、相模川の戸田の渡しから大山に通じる道「大山道」で、地蔵尊は大山詣りの道者たちの信仰をも得ていました。現在市民の森になっている背後の山は八王子道にも通じているので、養蚕が盛んであった昔は、付近に「繭の市」が立っていました。
![]() 渋田川には、コサギやカルガモ、カワセミ、ハクセキレイなどの水辺を生活の場としている鳥が見られます。秋の畑や果樹園にはツグミやモズなどの鳥が訪れます。咳止地蔵尊に近い雑木林には、伊勢原ゆかりの武将・歌人である太田道灌の歌「七重八重、花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」にも登場するヤマブキが林縁に自生しています。
![]() ホトケノザ 大山が望める畑の中の歩道には、春にはホトケノザの花が咲き誇ります。名前の由来は、葉が茎を抱くように付きそこに花を輪状に付ける様子を、仏の台座に見立てたことによります。本種は食用にはならないため、春の七草にあるホトケノザと称されているものは、コオニタビラコであるといわれています。また、上空ではオオタカの飛翔が観察されることもあります。
![]() 水田や畑、果樹園、雑木林などが点在する里地の風景が眼下に広がり、水田や畑の土手にはノカンゾウやツリガネニンジン、ツルボ、センニンソウなどの草花が見られます。温暖な土地柄を生かしてミカンをはじめナシ、ブドウ、カキ、モモ、クリ、キウイフルーツなど多くの果樹園が見られ、春の花を楽しむとともに、収穫期には直売所で秋の実りを味わうこともできます。
切り通しの山道を越えたところに、桐の大木がそびえています。桐は有用材として古くから各地で植栽されてきました。5月〜6月ごろ、枝先に淡紫色の唇形花を多数付けます。日本の木材の中で最も軽量で、湿気に強く、狂いが少ない優良材としてタンスや琴などに利用されています。
![]() 1557(弘治3)年に北条氏ゆかりの寺として創建され、江戸時代には将軍より朱印状を授かった歴史を持っています。1989(平成1)年に樹齢800年のクスノキを一本彫りした高さ3.5mの伊勢原聖観音が建立されました。隣接する斜面地は、手入れが行き届き、遊歩道も整備されています。境内にはシャクナゲ、サルスベリ、ヤマザクラなどの花木やエビネ、シャクヤクなどの草花が多く植えられ、「東国花の寺百ヶ寺」に選ばれています。
![]() 小高い丘にあるサクラ(ソメイヨシノ)の名所で、見ごろになると多くの花見客でにぎわいます。春のフジ、早春のウメも美しい花を咲かせます。また林床には、春にタチツボスミレ、ヒトリシズカのほか、ヤブレガサの面白い姿も見られます。夏にヤマユリ、オカトラノオ、夏〜秋にキツネノカミソリ、ヤブミョウガ、ヒヨドリバナ、ミズヒキ、ヌスビトハギなどの花が咲きます。林内にはコゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、オナガなどの鳥が訪れ、樹液に集まるカナブンやコクワガタなどの昆虫も観察できます。
![]() 東海大学病院沿いの道路はケヤキ並木が続き、緑のトンネルとなっています。春の新緑、夏の緑陰、秋の紅葉、冬の落葉した枝など、季節により変化する姿が行き交う人々に潤いを与えています。
![]() 公園には、県内唯一の掘割式野球場やレストラン・武道場併設の体育館、自由広場、トリムの森、展望広場などがあります。丘の上の展望台からは、大山や伊勢原市街地などが眺望できます。雑木林には、クヌギやコナラをはじめ、エノキ、ホオノキ、ミズキ、エンコウカエデなどの樹木が見られ、林床には、春にムラサキケマン、キランソウ、タチツボスミレ、シュンラン、夏にはホタルブクロ、夏〜秋にはミズヒキなどの花を見ることができます。
![]() 散策路沿いに炭焼き小屋があります。この辺り一帯の雑木林は、(財)伊勢原市みどりのまち振興財団の管理となっており、その活動にはたくさんの里山ボランティアが参加しています。薪炭林とも呼ばれた雑木林は、化石燃料の普及によりその役割を失い荒廃が進みましたが、地球環境問題への関心が高まるにつれてその意義が見直されるようになり、今では全国のあちこちで雑木林再生を目指した活動が進められています。
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伊勢原駅(市民の森ふじやま公園)コース