藤沢本町駅コース 
藤沢の歴史ある社寺と自然を訪ねて
藤沢の歴史ある社寺と境川周辺の自然を訪ねるコースです。
コースのご案内
今から3000年〜5000年前(縄文時代の中期から後期)、藤沢本町駅付近に海岸線がありました。その後、海岸線は南下し、藤沢本町の駅から現在の海岸までは砂丘でした。また、台地上には先土器時代から集落遺跡が点在しており、その多くが縄文時代のものといわれています。この地域がにぎわいを見せるのは、鎌倉時代初頭に「鎌倉往還」が整備されて以降で、時宗総本山清浄光寺(遊行寺)が建設された鎌倉末期には、遊行寺の門前町として盛況を見せていました。遊行寺のほかにも多くの寺院が点在していますが、白旗神社や首塚など義経にまつわる伝承の地でもあります。縄文時代に想いをはせ、近くは鎌倉時代の宗教隆盛の伽藍を巡り、義経伝説にふれるコースです。
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みどころ
1
義経首洗井戸
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首洗い井戸
首洗い井戸
1189(文治5)年春、兄源頼朝に追われた源義経は奥州衣川で藤原泰衡に攻められ自刃しました。義経の首は漆の櫃に酒漬けにされ鎌倉まで送られ、和田義盛・梶原景時らの首実検を受けた後、片瀬川に捨てられました。その首は潮に乗って境川を上り、藤沢の里人に拾い上げられ、近くの井戸で洗い清められ葬られたと伝わっています。国道467号線沿いに「伝源義経首洗井戸」の標柱があり、奥の児童公園(本町公園)の一隅に首塚の碑と井戸があります。
源 義経
(1159〜1189)
源義朝の九男で源頼朝の異母弟に当たる源義経は、1180(治承4)年頼朝の軍門に参じ、一の谷の戦いでの「鵯越の逆さ落し」や、屋島・壇ノ浦での果敢な戦いにより、平家を壊滅させることに成功した。しかし、頼朝に無断で検非違使・左衛門少尉に任官していたことが頼朝の勘気に触れ、兄弟間の溝は深まり、奥州平泉へと赴いた際、秀衡の子泰衡の襲撃を受け、自刃して果てた
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2
街路樹(オガタマノキ)
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オガタマノキ
オガタマノキ
国道467号線には、徳川家や皇室とのかかわり深い遊行寺があるためか、オガタマノキの街路樹があります。昔、サカキと読んで神事に用いた木は、今日用いられているサカキ(関東や関西ではもっぱらヒサカキを使用しますが)ではなく、モクレン科のオガタマノキでした。神霊を招くために用いられたこの木は招霊(おきたま)と言われ、これがなまってオガタマになったといわれています。3月〜4月にかけて葉腋(枝の脇)にバナナの臭いがする白い花を咲かせます。
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3
永勝寺
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永勝寺
戦国時代に武田信玄によって再建された浄土真宗の寺です。境内には阿弥陀堂があり、聖徳太子立像および本尊阿弥陀如来像が安置されています。また、永勝寺には、江戸時代の旅籠屋に雇われた半ば公認の、私娼の「飯盛り女」の墓39基が旅籠屋の小松屋によって建てられ残されています。
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4
常光寺(摂取院常光寺)
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常光寺(摂取院常光寺)

カヤの巨木
カヤの巨木
鎌倉光明寺の末寺に当たる浄土宗の寺で、1572(元亀3)年明蓮社光誉上人によって開山されました。境内には、藤沢警察署発祥の地碑、野口米次郎(浮世絵などの日本文化を欧米に紹介)の墓地などがあります。常光寺の樹林7,900m2は藤沢市指定の天然記念物になっており、神奈川県銘木百選に指定されている樹齢300年のカヤの巨木のほか、タブノキ、クスノキ、イチョウ、ムクノキなどが静寂な空間を保っています。また、ヤダケに囲まれた狭い広場にモジズリが花を咲かせています。
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5
妙善寺(長藤山妙善寺)
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妙善寺(長藤山妙善寺)
長藤日聞聖人によって開山した日蓮宗寺院で、鎌倉比企ヶ谷妙本寺の末寺です。この寺は最初、愛染堂真蔵院と号し真言宗でしたが、1271(文永8)年、日蓮上人が本寺に立ち寄った際に改宗して今日に至っています。境内右側にある鐘楼は鎌倉極楽寺の鐘と同文が刻印され、鐘名には「降伏魔力怨除結尽無余露地撃」とあります。境内左側にある正宗稲荷社は、相州の刀鍛冶五郎入道正宗の弟子綱広が、エノキの大枝より神像を得て、正宗稲荷大明神として造立したのが縁起とされます。
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6
遊行寺(藤沢山清浄光寺)
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遊行寺(藤沢山清浄光寺)

シダレカツラ
シダレカツラ
遊行寺は時宗総本山で正式名称は藤沢山無量光院清浄光寺と言い、1325(正中2)年第四代呑海上人によって創建されました。広い境内には、本堂、中雀門、長生院小栗堂、宝物館、藤沢市天然記念物のイチョウなどがあります。中雀門には菊の御紋章と葵の紋が刻印されていますが、これは、第十二代法主尊観法親王が後醍醐天皇の従兄弟に当たり、また、上州で助けた得川有親・親氏父子の子孫が徳川家康であったことによります。広場にある大イチョウは、推定樹齢300年〜700年、胸高は6.38m、高さは16mに及び、均整の取れた扇型の樹形は本寺のシンボルツリーとなっています。
シダレカツラ: カツラは渓流沿いの湿った場所に生える落葉高木で、円形の葉は対生し、庭木や街路樹などに植栽されることが多い。シダレカツラは枝がすべて下向きに垂れる品種で、岩手県岩手郡中野村、紫波群都南村滝源寺にあり、天然記念物に指定されている
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7
翠ヶ丘公園
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翠ヶ丘公園

エノシマキブシ
エノシマキブシ
翠ヶ丘公園は丘陵地の樹林と一体となって整備され、ケヤキ、クスノキ、モミジバフウなどの樹木のほか、ネジバナ、ニワゼキショウ、チチコグサモドキなどの草花が見られます。また、公園へ上る坂には、かつては海に面していたこともあり、ハマヤブマオ、アシタパ、エノシマキブシなどの海岸性の植物が見られます。上空では、ツバメより尾が短く、全身黒褐色で腰が白いヒメアマツバメが飛んでいます。この鳥は、ツバメ類の古巣を使って繁殖するユニークな性質を持っています。
エノシマキブシ: キブシ科の低木で、キブシより全体が大型で関東南部の海岸に近いところに生え、伊豆諸島に分布するハチジョウキブシとキブシの雑種と考えられる。葉形はキブシとハチジョウキブシの中間型で変形が多く、下面の主脈側方に毛があり、基部は円脚から心脚になる。エノシマキブシは江の島が基準産地となる
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8
横須賀水道路
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水道路の切り通し
水道路の切り通し
ホタルブクロ
ホタルブクロ
この「横須賀水道路」は、1912年から10年かけて、愛川町の半原から横須賀市の逸見浄水場までの53kmにわたり水道管を敷設したもので、高低差70mを利用した自然流下式です。長い切り通しの道路の両側は、毎年の草刈りにより草花の貴重な生育環境が保存され、初夏から秋にはホタルブクロ、ヤマユリ、アキカラマツ、ツリガネニンジンなどの草花を見ることができます。また、ミズキの葉には、背中にハートのマークがあるエサキモンキツノカメムシも確認することができます。
ホタルブクロ: キキョウ科の多年草。6月〜7月にかけて、白から赤紫色の長さ5cmほどの釣鐘状の花をつける。植物名の由来はこの花の中に蛍をつかまえて入れたことから蛍袋となった説と、本来、提燈(ちょうちん)の形をしていることから提燈を火垂れ袋と呼んだことからとの2説がある
ヤマユリ: 神奈川県内では至るところに自生している大型のユリ。花は白くその中に赤褐色の斑点がある。おしべの先はやはり赤褐色で、白い服に付くと落としにくい。1951(昭和26)年に県の花に指定され、各地の公園や道端などに植栽されている。伊豆諸島にはさらに花の大きいタメトモユリがある
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9
湿地植物の群落
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キバナノマツバウンラン
キバナノマツバウンラン
横須賀水道路と国道1号線の交差する翠ヶ丘公園に挟まれた谷には、国道沿いの土手の草地とともにやや湿生の植物群を見ることができます。多くはオギの草地で覆われている中に、ヨシ、アキノウナギツカミ、キバナノマツバウンラン、アゼナルコ、ウキヤガラ、アブラガヤなどの湿生の植物を見ることができます。
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10
境川
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境川

コショウハッカ
コショウハッカ
境川は古くは「高座川(たかくらがわ)」「田倉川」と呼ばれ、東京都町田市を水源地とし、片瀬海岸まで全長約52kmの二級河川です。境川の名は、相模国・武蔵国の境界としたところから付けられた名称ですが、下流部の片瀬・鵠沼あたりでは片瀬川と呼ばれ、藤沢の商家の物資を運ぶ重要な交通機関でした。境川沿いには、ヒメガマ、ヤナギハナガサ、コショウハッカ、タチヤナギ、ワルナスビなど河川特有の植物が見られます。これらの植物は、堤防の草刈りが毎年実施されることにより、クズなどに侵略されずに生育し続けています。
コショウハッカ: 英名のペパーミントで知られるシソ科の多年草。ユーラシア原産の植物で、世界各地では香辛料として生産されるが、日本では明治以降に移入され、ハーブとして栽培される。葉は先の尖った楕円形でやや縮れ、香りが良い。花期は6月〜9月
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白旗神社
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白旗神社
奥州で自刃した源義経の首は首実検された後、河原に投げ捨てられましたが、里人により洗い清められ弔われました。一方、義経の怨霊に苦しめられていた源頼朝は、藤原次郎清親に命じ、首塚から一町ほど北の亀の子山に社を建てて義経の霊を祀らせたのが白旗神社の起源です。白旗神社は一ノ宮寒川神社を勧請したもので、1198(建久9)年荘厳寺住層覚憲が別当となりました。境内には、義経鎮霊碑や弁慶松、弁慶の力石などがあります。
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伊勢山公園
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スダジイ、タブの自然林
スダジイ、タブの自然林
三重県の「伊勢神宮」に由来する「お伊勢さん」を祀っていたことから「伊勢山」と呼ばれ、約2,000本のサクラが全山を覆うサクラの名所です。また、公園内ではタブノキやスダジイの高木が見られます。かつての日本の暖温帯地域(沖縄、九州、四国、本州の関東以西の海抜500m以下の地域と東北の海岸沿い)はスダジイ、タブが代表樹林の常緑広葉樹林で覆われていました。しかし、この植生エリアは人間の経済活動と一致するために人為的な影響により減少し、伊勢山の樹林に局所的ながらスダジイ、タブの自然植生が残されています。
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