本鵠沼駅〜藤沢駅コース 
駅近にある公園で豊かな自然とふれあって
鵠沼の地名に由来する自然の歴史と既存樹林、起伏に富んだ地形を利用した新林公園、近代的な奥田公園などを巡る、四季折々に楽しみのあるコースです。
コースのご案内
」という字は「くぐい」と読み白鳥を表し、「沼」は「白鳥の飛来する沼」を意味しています。この地は、縄文時代に形成された入り江が境川の土砂と海からの海砂の堆積で次第に狭められ、古墳・平安期には潟湖化し、鎌倉期には広大な干潟を形成するに至りました。この干潟は水鳥の楽園で、飛来・越冬する水鳥にちなみ、「沼」と呼ばれるようになりました。昭和初期には、ほとんどの低湿地は埋め立てられてしまい、わずかに残された「蓮池」に往時の様子が偲ばれます。また、沼の地は在留外国人の保養地などとして利用され、芥川龍之介や佐藤春夫などの文人にも愛されました。このコースは、沼の地名に由来する自然の歴史と既存樹林、起伏に富んだ地形を利用した新林公園、近代的な奥田公園などを巡る、四季折々に楽しみのある散歩道です。
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みどころ
1
第二蓮池
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第二蓮池
夏に美しい花を咲かせるハスの花で有名な「蓮池」一帯は、その昔周囲を砂丘に囲まれた盆地状の低湿地でした。江戸時代の片瀬川は流路が蛇行し、特に西側に湾曲した部分は川袋と呼ばれ、一体は湿田として利用されていました。1877年代に片瀬山から土を運んで、湿田を埋め立て水田に利用されましたが、その埋め残しの部分が小さな池となり、ここにハスが植えられ、「蓮池」と呼ばれるようになりました。
ハス:
スイレン科ハス属/花期5月〜8月/仏教に縁の深い植物/名前の由来は、花後にできる果托が蜂の巣に似ていることから
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2
蓮池の植物
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オニイボタ
オニイボタ
第一蓮池にはハスのほか、ヨシが広く繁茂しています。ヨシは池や沼、川岸などに生え、高さ1.5〜3mの代表的な抽水性大型多年草です。太い地下茎を張りめぐらし、大群落をつくるのが特徴です。葉は互生し、長さ20〜50p、幅2〜4pの線形で先が垂れています。花期は8月〜10月です。また、ヨシ原はオオヨシキリなどの野鳥にとって絶好の繁殖環境をつくり、そのほか多くの生物を育む場所として重要です。
オニイボタ: モクセイ科の落葉低木/花軸や萼に毛を密生することでイボタノキと区別する/花期は5月〜6月で白い花をつける
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3
沿道の植物(蓮池から新林公園)
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チガヤ
チガヤ

ウツギ
ウツギ
境川の堤防沿いには、カラスムギやチガヤといったイネ科植物が多く見られます。また、新林公園に連なる斜面樹林の林縁では、スイカズラ(別名ニンドウ)やウツギ(別名卯の花)、ノハカタカラクサ(別名トキワツユクサ)などの植物が生育しています。ふわふわしているチガヤの白い穂が風にたなびく様は、幻想的で印象に残る景色をつくっています。
チガヤ: イネ科で高さ30〜80cmの多年草/日当たりの良い河原に自生/花の穂は円柱形で長さ10〜20cm
ウツギ: ユキノシタ科の落葉低木/枝が中空のため空木とも呼ばれる/卯月(旧暦4月)に花が咲くのでウノハナと呼ばれ、親しまれる
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4
新林公園
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新林公園
市街地に比較的近い場所でありながら、自然樹林が残されている公園で、面積は約16haあり、藤沢市の広域避難場所に指定されています。園内には自然散策路、冒険広場、芝生広場、川名大池(野鳥観察施設)、湿性植物園などがあり、豊かな自然を存分に楽しむことができます。また、1841年に築造された旧小池邸が市の文化遺産として公園に移築されており、一昔前の生活ぶりを観察することができます。川名大池ではカワセミ、コサギ、カルガモが、樹林でタイワンリスが姿を見せます。
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5
新林公園の植物
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カキツバタ
カキツバタ

ムクロジ
ムクロジ
新林公園周辺はかつて、コナラ林やクロマツ林が広く分布していましたが、市街化により分布域が削られ、現在のような形態になりました。水田跡地を利用した湿性植物園には、カキツバタやハンゲショウが植えられています。自生していた既存植物を利用した公園には、一部に新たな植物が植栽されていますが、旧小池邸裏のムクロジの大木や、スギの林縁に自生しているナンバンカラムシなどが目を引きます。
カキツバタ:
アヤメ科の多年草/自生種のアヤメの仲間で最も水湿地を好む/高さ40〜70cmとなり、5月〜6月に花茎の先に青紫色の大型の花をつける
ムクロジ:
ムクロジ科の落葉高木で、高さは10〜20mに達する/葉は羽状複葉となり互生する/種子は羽根突きの羽根や数珠に使われた
ナンバンカラムシ:
繊維を採るために栽培されたものが野生化した/越後上布、小千谷縮が有名
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6
奥田公園
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奥田公園
藤沢市民会館の隣にある奥田公園は、駐車場の屋上を公園として整備し、市民の意見により公園中央には「原っぱ」がつくられています。面積は約1.5haあり、原っぱの外周の園路に沿ってベンチが設置されています。シロツメクサが一面に広がる原っぱでは、ムクドリが餌をついばむ姿がよく見られます。境川沿いには桜並木もあり、桜色に染まる帯状の並木と青空のコントラストがすばらしい眺めとなります。
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7
旧近藤邸
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旧近藤邸

この建物は、1925(大正14)年関東大震災の直後に、藤沢市辻堂の松林の中に近藤賢二氏の別荘として建てられました。生活の近代化が叫ばれ始めた当時にあって、いち早く日本の風土と生活に即した新しい建築をつくりだした建築家、遠藤 新の36歳の時の作品です。1980(昭和55)年、老朽化のために取り壊しが決定されましたが、地元市民の保存の声に守られて、1981(昭和56)年3月に藤沢市によってこの地に移築されました。かながわの建築物100選・国の登録文化財市民会館の結婚式場受付にて、本建物の鍵が借りられます。

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石上(いしがみ)
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石上

沼を中心とした一帯は、天平時代(735年ごろ)には「高座郡土甘郷(たかくらごうりとがみごう)」と呼ばれ、鎌倉時代には「砥上が原(とかみがはら)」と呼び、西行法師や鴨長明も砥上が原の歌を残しています。江戸時代に入ると、江の島、大山詣の道筋でにぎわった石上舟渡場があり、その北側に1655年建立の砥上地蔵尊があります。

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