小田急グループでは、社会的責任を果たすための取り組みの方向性として「安全・安心の追求」「地域社会の変化への対応」「環境に配慮した取り組みの推進」の3つの重点分野を定めています。

安全・安心の追求

お客さまにご安心いただける安全な輸送サービスを提供するために、「安全確保こそ最も重要な社会的責任」との認識のもと、小田急グループが一丸となって安全確保に努めています。また、災害時の対策など近年のお客さまの安全への関心の高まりを受けた取り組みも推進しています。

具体例

輸送の安心・安全

当社では、鉄道事業法第18条の3の規定に基づく「安全管理規程」を2006年10月に制定するとともに、「小田急電鉄は、日本一安全な鉄道をめざします。」を基本理念に掲げ、安全性向上のための設備の維持・改善のみならず、安全管理体制の整備を通じて輸送の安全・安心の向上を図っています。グループとしても、2008年度より毎年、小田急グループの交通事業者(鉄道、索道、バス、タクシー、船舶)の安全統括管理者ならびに運転管理者などが出席して、各社の安全マネジメントに関する取り組みの発表や情報交換などを行う「小田急グループ交通事業者安全統括管理者会議」を開催するなど、小田急グループ交通事業者全体の安全マネジメント体制強化を推進しています。

小田急グループ 交通事業者安全統括管理者会議
小田急グループ
交通事業者安全統括管理者会議

災害対策

東日本大震災を教訓として、社内で行った検証の結果および関係省庁などによる各種協議会により提起された、さまざまな課題について解決に向けた取り組みを進めています。具体的には、緊急自動車の増備による出動の迅速化により、線路の安全確認の時間短縮を進める「早期運転再開」や、全駅への備蓄品(飲料水、レスキューシート、簡易トイレ)配備を実施する「帰宅困難者対応」の取り組みを行うほか、「津波対応」「耐震化の推進」「踏切長時間遮断の防止」を含め、継続的に対策を講じていきます

緊急自動車
緊急自動車

地域社会の変化への対応

これから一層進展する少子高齢化を見据え、駅や商業施設におけるユニバーサルデザイン化や介護・育児事業を展開しています。今後も、中・長期的な視点から社会の変化を的確に捉え、お客さまの期待を先取りした住みやすい沿線づくりに努めます。

具体例

子育てしやすい生活環境の一層の整備

沿線にお住まいのお客さまの多様化するニーズに合わせて、子育て支援施設の拡充に取り組んでいます。当社は、駅周辺に物件を多く所有することから、沿線自治体の協力を得て、高架下やショッピングセンターなどに保育所を整備しています。また、2012年3月より小学生のお子さまをお預かりする、学童保育施設「小田急こどもみらいクラブ」の運営を開始しました。各施設とも駅から近く、保護者のお迎えに便利な立地で、指定小学校へのお迎えサービスなどを通じて安心感を提供するほか、学習環境も充実しています。

小田急こどもみらいクラブ梅ヶ丘
小田急こどもみらいクラブ梅ヶ丘
子育てに関する事業やサービスなどの情報を集めたポータルサイト「ここでねずっとね」
子育てに関する事業やサービスなどの情報を集めた
ポータルサイト「ここでねずっとね」

シニア向け住宅

少子高齢化に伴い増加するシニア層に向けて、安心して暮らせる住まいをご提供するためシニア向け住宅事業を展開しています。
沿線4カ所で展開するサービス付き高齢者向け住宅「レオーダ」では、スタッフが24時間常駐し、安否確認や生活相談、食事提供サービスなどをご提供することで、安心かつ充実したシニアライフをお届けしています。
また、(株)ベネッセスタイルケアと連携し、介護付有料老人ホーム「くらら小田急祖師谷」を運営しています。

サービス付き高齢者向け住宅 「レオーダ藤沢」
サービス付き高齢者向け住宅
「レオーダ藤沢」

環境に配慮した取り組みの推進

小田急グループは、事業活動に伴う環境負荷の低減を積極的に推進します。また、地域社会の皆さまとともに箱根、江の島や丹沢・大山をはじめとした沿線各地の豊かな自然とふれあい、守っていく活動にも取り組んでいます。

具体例

環境負荷の低減

鉄道はエネルギー効率に優れた交通手段ですが、走行する際には大量の電気を必要とするため、通勤車両のリニューアルに当たっては、制御装置の変更、車内照明のLED化を図り、省エネ化を推進しています。また、生活創造事業部門においても、小田急百貨店 新宿店の空調熱源を高効率のものへ更新したほか、駅隣接の大型商業施設の照明器具をLED化するなど、環境負荷低減に努めています。また、2014年2月より、国内の環境や資源・エネルギー情勢を踏まえ、太陽光発電事業を開始しました。再生可能エネルギーである太陽光を利用することでCO2の排出を抑制し、環境負荷低減に貢献していきます。

車内照明のLED化
車内照明のLED化

自然との共生への取り組み

小田急沿線には、変化に富んださまざまな自然が広がっており、当社ではその自然を保全し、お客さまに親しんでいただくために、行政やNPOなどと連携をとりながら、継続的な活動に努めています。「小田急・江ノ電クリーンキャンペーン」では、江の島海岸での清掃活動を通じて、環境意識の向上を図っています。また、沿線の魅力的な自然資源や文化財を気軽に楽しみ、その大切さを理解していただくため、小田急線の駅を起・終点にした「小田急沿線 自然ふれあい歩道」を利用したイベントを実施しています。

野鳥観察会
野鳥観察会

小田急環境ルームの開設

2017年3月、世田谷代田駅コンコースに、動画や模型により当社の環境活動の理念や具体的な取り組みを紹介する「小田急環境ルーム」を開設しました。
この小田急環境ルームは、自由に見学できるほか、ホームページから申し込まれた方には、世田谷代田駅の環境に配慮した施設の見学、防音車輪や回生ブレーキの仕組みが体験できるガイドツアーを実施しています。

小田急環境ルーム
小田急環境ルーム