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32●ATS(自動列車停止装置) ATSは、列車が制限速度を超えて信号機や急曲線、分岐などを通過しようとした際に、自動的にブレーキを作動させて減速または停止させる装置です。当社では2015年度よりD-ATS-P※を全線で導入しています。この装置は、従来のATSと比較して、レールからの信号現示情報や、地上子による距離情報などの多くの情報の授受ができるため、細かな速度制御が可能であり安全性が向上するとともに、情報をリアルタイムに列車へ伝達することができるため、信号が上位に変化した時に速度アップするまでの間隔が短くなり運転効率も向上します。※D-ATS-P:Digital Automatic Train Stop Patternの略●脱線防止ガード 曲線半径400m未満の全ての曲線と全ての側線用分岐器および曲線半径150m未満の曲線を有する分岐器に脱線防止ガードを設置し、列車の走行安全性を確保しています。 また、踏切事故が発生した際の被害を軽減するため、踏切部への脱線防止ガード設置を2019年度より進めています。●運転状況記録装置 事故が発生したときなどに情報を活用できるよう、列車の速度やブレーキなどの運転状況を記録する装置を全ての車両に設置しています。●防護無線 列車運行中に事故などの異常が発生した際、付近を走行する列車にもその情報を瞬時に伝えて緊急停止させる「防護無線」を全ての列車に導入しています。■■車両の取り組み従来のATS信号現示に対する速度制御イメージ地上子現在の自動列車停止装置(D-ATS-P)制御の速度実際の速度フリーフリー75km/h75km/h45km/h45km/h25km/h25km/h75km/h75km/h45km/h45km/h25km/h25km/h区間最高速度区間最高速度細かい制御が可能細かい制御が可能鉄道部門

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