2010年度の実績

事業活動に伴う温室効果ガス排出量の削減を目指し、鉄道部門や生活サービス部門それぞれの業務特性に応じた地球温暖化対策に取り組んでいます。また、小田急グループ各社でも積極的に地球温暖化対策に取り組んでいます。

2010年度は、省エネルギー車両の新規導入や、既存車両の車体更新時期にあわせエネルギー効率を高めるための改造をはじめ、自然エネルギーの活用、グリーン電力証書の活用などに取り組んできました。こうした取り組みにより、2010年度における当社のエネルギー投入量は4,881,251GJ(前年度比0.8%減)となりました。これに伴うCO2排出量は190,463トン(前年度比8.5%減)となりました。なお、各部門における実績と具体的な低減対策は以下のとおりです。

なお、2011年3月に発生した東日本大震災の影響により実施された計画停電や、その後の電力不足に対応するため、鉄道部門においては、特別ダイヤによる運行などを実施、また、生活サービス部門においては、一部の商業施設等の営業を自粛するなどの対応をとりましたが、2010年度のエネルギー投入量に与える影響は軽微でした。

2011年度につきましても、電力不足による大規模停電回避のため、鉄道部門においては、お客さまのご協力のもと引き続き特別ダイヤでの運行、車内の空調設定温度の見直し、車内の照明の間引きを実施するとともに、生活サービス・本社ほかにおいては、昨年度の最大使用電力量15%以上の節電に取り組んでいます。

このため、2011年度のエネルギー投入量については、このような取り組みの影響により大きな変動が見込まれます。

エネルギー投入量推移と事業別内訳

  • 電気の使用量に係る換算係数は、以下の係数を用いて計算しています。(2008→9.76GJ/千kWh、2009→昼間買電9.97GJ/千kWh、夜間買電9.28GJ/千kWh, 2010→昼間買電9.97GJ/千kWh、夜間買電9.28GJ/千kWh)

温室効果ガス排出量推移と部門別内訳

  • 電気の使用に伴うCO2排出量は、以下の排出係数を用いて計算しています。(2008→0.000425t-CO2/kWh,2009→0.000418 t-CO2/kWh, 2010→0.000384t-CO2/kWh)

環境に関する方針

鉄道部門における2010年度の実績

現在、特に力を注いでいるのが、鉄道部門における地球温暖化対策です。鉄道は、自動車や飛行機などに比べ、エネルギー効率に優れた輸送機関です。しかし、その一方で、運行時に大量の電力を消費するのも事実です。そこで、電車の運行に使用する運転用電力量の削減、駅施設などで使用する付帯用電力量の抑制を目標とした省エネルギー活動を推進しています。

2010年度の鉄道部門におけるエネルギー投入量は、3,809,386GJ(前年度比1.3%減)となりました。これに伴うCO2排出量は147,172トン(前年度比9.3%減)となりました。

そのうち、運転用電力量は、2011年3月に発生した東日本大震災の影響により実施された計画停電や、電力不足に対応するための特別ダイヤによる運行などに伴う車両走行キロの減少、エネルギー効率の高い新型車両の導入、車両更新、変電所における省エネルギー策の積極的な取り組みの結果、300,725千kWh(前年度比2.3%減)となりました。当社では、今後も引き続き省エネルギー車両の導入などに取り組んでいきます。

また、駅施設などで使用する付帯用電力量は、78,976千kWh(前年度比1.7%増)となりました。今後も太陽光発電をはじめとする自然エネルギーの活用や、省エネルギー型機器の導入、駅での分別回路を活用したこまめな照明の入/切などソフト面での対策などを通じて、付帯用電力量の抑制に努めていきます。

なお、当社では使用電力量を、2014年度時点で367,000千kWh以下に削減することを目指しています。

鉄道部門の使用電力量および運転原単位(※)の推移

  • 運転原単位とは、電車1両を1km動かすために使用した電力量を表しています。

運転用電力量の削減

付帯用電力量の抑制

生活サービス部門における2010年度の実績

所有するビルなど、事業所ごとにCO2排出量の削減目標を立てて省エネルギーに取り組んでいます。

2010年度の生活サービス部門におけるエネルギー投入量は1,026,307GJ(前年度比1.0%増)となりました。これに伴うCO2排出量は41,488トン(前年度比5.7%減)となりました。

生活サービス部門においては、今後もサービス向上と環境負荷低減の両立に配慮し、省エネルギー効果の高い設備・機器の導入や、テナントと協力した環境活動を継続的に推進していきます。

生活サービス部門における対策

本社ほかにおける2010年度の実績

本社ほかにおいては、夏季・冬季のオフィス空調機の室温設定による省エネルギー活動に取り組んでいます。

2010年度の本社ほかにおけるエネルギー投入量は、45,558GJ(前年度比1.5%増)となりました。これに伴うCO2排出量は1,803トン(前年度比6.0%減)となりました。

環境に配慮した取り組みの推進(環境報告書2011)