「環境報告書2012」の公表にあたり

小田急電鉄株式会社 取締役社長 山木利満

はじめに、2011年度は東日本大震災や原発事故に伴う電力の供給不足への対応のため、鉄道事業では特別ダイヤの編成、駅施設の照明や昇降機設備等の稼動制限を行いました。また商業施設においても、照明や空調の調整による節電対策を実施いたしました。

このような対応の結果、夏期の大幅節電に繋がり、電力使用制限令も遵守することができました。

しかし、当社線をご利用いただいている多くのお客さまには期間中、ご迷惑をお掛けいたしましたことをお詫び申し上げますとともに、節電対策で多大なるご協力を賜りましたことを改めて御礼申し上げます。

小田急グループでは、CSR経営を推進する上で、「環境に配慮した取り組みの推進」を重要な対処すべき課題と位置づけ、「小田急グループ環境戦略」に基づく活動を展開しております。

この戦略では、これまでの事業活動に伴う環境負荷の低減のみならず、エネルギー効率に優れた鉄道の利用促進を積極的に訴求することで温暖化防止に寄与するなど、事業の強みを活かして、持続可能な社会の実現に貢献することを目的としています。この考えに基づき、今後も車両や駅施設へのLED照明の活用や駅設備への環境配慮機器の導入など、環境に配慮した鉄道の運行・サービスを積極的に推進してまいります。

また、当社沿線エリアの自然環境の保全とともに、沿線の豊かな自然を楽しんでいただくための駅からの手軽な散歩道「小田急沿線自然ふれあい歩道」の紹介にも努めているところです。

全70コースの起・終点となる66駅には、各コースの見どころを紹介したコース別チラシを駅に常設するとともに、本年3月末からは、エリアや季節の花の種類からコースが検索でき、GPSと連動した地図を見ながら散歩できるスマートフォン用アプリの提供を開始いたしました。季節の良い時に是非、一度散策いただきたいと思います。

さて、今回のレポートは、2011年度の活動を中心に、環境に配慮した取り組み内容についてご報告しております。ご一読いただければ幸いです。

これからも当社は、お客さまの利便性、安全性の確保を第一に、環境意識に応える商品・サービスのご提供や、事業活動におけるエネルギーの更なる効率化、負荷低減を進めることで、沿線の価値を高めるとともに社会的責任を果たしてまいりますので、引き続きご愛顧賜りますよう、お願い申し上げます。

2012年9月

環境に配慮した取り組みの推進(環境報告書2012)