「環境報告書2013」の公表にあたり

小田急電鉄株式会社 取締役社長 山木利満

小田急グループは、日々の業務を誠実に遂行することで、お客さまの「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献し、社会とともに持続的に発展していくことが、当社の社会的責任(CSR)であると認識しています。

このCSR経営を推進する上で、私たちは「環境に配慮した取り組みの推進」を重要な分野の一つと位置づけ、「小田急グループ環境戦略」を策定しています。この戦略に基づき、当社では、環境負荷の低減および自然との共生を大きな柱として、事業と一体となった取り組みを推進しております。

まず、環境負荷の低減についての主な取り組みとして、本年3月に当社の大規模プロジェクトである、連続立体交差事業および複々線化事業の下北沢地区における在来線の地下化が完了し、9箇所の踏切を撤廃いたしました。これにより、お客さまの利便性の向上はもとより、踏切音の解消や交通渋滞による排気ガスの削減など沿線環境の改善がなされました。また、環境省が推奨する「スマートムーブ」(エネルギー効率に優れた鉄道の利用促進)を当社としても積極的にPRするなど環境に配慮した活動に努めてまいりました。

さて、当社沿線には身近な里山から、箱根、江の島、丹沢・大山といった観光地まで、自然に恵まれたエリアが実に多く存在しています。私たちはこの自然環境を、沿線の皆さまと共有すべき貴重な財産であると認識し、保全するとともにお客さまと味わい、楽しむための自然との共生活動を続けております。特に近年では駅周辺にある自然を気軽にお楽しみいただきたいとの想いから小田急線70駅を起点・終点とする「小田急沿線 自然ふれあい歩道」をパンフレットやスマートフォン向けアプリなどを使って紹介しています。

今回のレポートは、上記の内容を踏まえ、2012年度の活動を中心に、環境に配慮した取り組み内容についてご報告しております。ぜひご一読いただければ幸いです。

今後さらなるサービスの向上や安全対策の強化によりエネルギーの使用量が増えることも考えられます。しかしながら、当社はお客さまの利便性、安全性の確保と環境に配慮した取り組みを両立させることが企業の社会的責任であると考え、可能な限りの環境負荷の低減と自然との共生活動を進めてまいります。

引き続きご愛願賜りますよう、お願い申し上げます。

2013年9月

環境に配慮した取り組みの推進(環境報告書2013)