成城学園との取り組み

 当社では、成城を拠点に幼稚園から大学・大学院まで擁する成城学園と連携し、小田急沿線における「集客エリアの創造に資する新規ビジネス」や「ニューツーリズム商品」の企画・提案(※)などの取り組みを実施しています。

「新規ビジネスの企画・提案」、「ニューツーリズム商品の企画・提案」の概要については、当社ニュースリリース『成城学園と小田急電鉄が「連携・協力に関する基本協定」を締結』 をご参照ください。

産学連携の取り組みを通して

連携先である成城学園の油井様に、教育機関の視点から、産学連携の目的や効果などについてお話を伺いました。

  • 記載されている名称や役職などは、取材当時のものです
~お話いただいた方~
学校法人成城学園
成城学園 学園長
成城大学 学長
油井 雄二様

開業から続く強固なつながりを生かし、地域に根差した教育活動を展開する

 本学園は、1925年に新宿区から現在の成城へと移転をしてきました。移転当時の成城は、家一軒なく雑木林が広がっている状況でしたが、そこに小学校と中学校を開設しました。そして、移転から約2年後に小田急線が開業し、学園の近くに駅が創設され、「成城学園前」駅と命名されました。その後、本学園は幼稚園、高等学校、大学を順次開設し、現在の総合学園へと拡大していきましたが、成城の街も、住宅や商業施設の開発などにより地域として発展を遂げ、現在の「成城」ブランドが形成されてきたと感じています。
 このように、本学園と小田急電鉄とは小田急線の開業当初から深いつながりがあったわけですが、そのつながりは現在においても変わることなく、私自身も小田急に対して親密な印象を抱いています。こうした中で、本学園は2017年に創立100周年を迎えることから、今般、次の100年に向けた指針などをまとめた「成城学園第2世紀プラン」を策定しました。その中で、今後の成城教育は「教育改革」、「教育環境整備」、「地域・社会連携の推進」を3つの柱に据え、これらを具現化していくことで、より高度な教育の実現を目指すとしています。今回の小田急電鉄との取り組みは、その中の一つである「地域・社会連携の推進」の具体的な取り組みであると同時に、本学園にとって初めての企業との教育・研究に関する協定締結ということで、今後の産学連携のモデルともなる非常に重要な取り組みだと感じています。
 成城のキャンパスに全ての機能を集約している本学園にとって、地域との関係性は他の教育機関と比較しても非常に密接であり、その関係性を生かした教育活動は本学園だからこそ実践できる教育の一つであると考えています。そうしたことを踏まえ、今後、地域に根差して活動をしている両者がタッグを組んだ取り組みを積極的に推進していくことで、これまで以上に地域社会の活性化につなげていきたいと考えています。

総合学園の強みを生かし、実践的な学びを通じて、社会に貢献できる人材を育成する

 今回の小田急電鉄との連携協定については、学園として締結をしており、大学だけでなく、幼稚園や初等学校(小学校)での取り組みも視野に入れています。既に具体的な取り組みが始まっている大学においては、教員と学生だけで形成される従来の授業ではなく、小田急電鉄の社員など実際に社会で働く企業の方々にも参画していただいています。授業では、社会や企業が実際に抱える課題について学生が解決策を提案し、その考えに対して企業の人から講評をいただくという機会を設けています。こうした経験は通常の授業では得られないもので、学生も評価を真摯に受け止め、さらなる学習意欲の向上につながっています。2017年に創立100周年を迎える中で、学園としてはより質の高い教育の実現に向けて、学生自らが能動的で主体的に学習する「アクティブ・ラーニング」を推進していきたいと考えています。既に2013年度より環境整備に着手していますが、今回の小田急電鉄との取り組みは、主体性や学習意欲の向上をもたらすなど、その推進に大きく寄与するものと期待しています。今後は、総合学園という強みを生かし、一人でも多くの生徒がこうした貴重な体験ができるよう、活動領域を広げ、実践的な学びの機会を多く創出することで、社会に貢献できる人材の育成につなげていきたいと考えています。