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大事にしていること。家族とよく行く旅行やキャンプも“子どものため”ではなく“自分のため”。単純に僕が行きたいから行っているだけですからね(笑)。「つる農園」も同じ。食育うんぬん関係なく、単純に僕の野菜作りへの興味から始まったことなんです」――そこで飛び出したのが「僕が教育しなきゃなんて気持ちはサラサラありません。それどころか、子どもから教えられることばかりですからね」という言葉。「1人目は転んだだけで“大丈夫か!”と慌てたけれど、それも5人目になれば“よくやった! これで一歩成長した!”に。長男と末っ子では子育てに向き合う姿勢が全然違う。それは僕自身が経験を重ねて変わっているから。僕にとって育児は自分を育てる“育自”、教育は共に学び生きる“共育”。最初から完璧な親なんていない。パパだってわからないことだらけだから一緒に悩み学ぶんです」――そんなつるのさんには「自分が勉強してこなかったのに、子どもに勉強しろと言うのが恥ずかしくて。一緒に塾に通い始めたんです」なんてエピソードも。「学生時代と違い、経験がある今は自分の中にあった点が、学ぶたびにつながり一本の線に。大人になって学ぶ楽しさもあるんだなってことを、子どもに教えてもらいました(笑)」子どもは親とは別の人間それぞれの個性と人生がある「実は今年、長男がカナダに留学するんです。それは彼発信で決まったこと。勉強は苦手だけど自然が大好きで、子どものころから地元の冒険団に入っていた、そんな長男が自ら探してきた道。ひとえに“勉強”と言ってもいろんなカタチがある。それも“共育”の中で僕が学んだこと。好きなことでスキルを磨くのもきっと1つの勉強。たくさんの経験を積んで学んでこい、と応援することにしたんです」――“共育”を目指すつるのさんは、子 どもの人生にレールを敷いたりはしない。「5人全員が自分の子どもだけれど1人の人間。親とは違うし、それぞれの個性だってまったく違う。銀行員の息子である僕がまさかの芸能人になったように、生まれたときからそれぞれの人生が始まっている。大切なのはそんな子どもたちが何に興味を持ち、何に目を輝かせているのかに気づいてあげること。親ができるのはその背中を押してあげることくらいじゃないのかな」――そう語りつつ「長男と過ごす時間が残り少なくなった今、そこには一抹のはかなさもあったりして」と寂しそうに微笑むつるのさん。「この間、あらためて計算したんですけど、言葉を話せるようになってから反抗期を迎えるまで、子どもと密に過ごせる時間って9年くらいしかないんですよね。そう考えたら、本当に1日1日が大切だなって。子育ては本当に大変だけれど一瞬。今しかない時間。だからこそ、悩みも迷いもすべて思い切り楽しんで経験してやろうって。これからも、子どもに育ててもらおうと思っています!(笑)」つるのさんの育児生活を垣間見ることができるSNS。アップされる写真からも家族を大切にしている姿が伝わってくる!PHOTO/つるの剛士つるの剛士さん 子育てDiary時間のあるときは今も、朝から子どもたちのお弁当作り恒例の家族キャンプも最近は子どもが成長して少子高齢化(寂)育児のベースは夫婦結婚記念日は大切にしています!『つる農園』で収穫した野菜達種から育てる喜びは子ども達の学びに。将棋を楽しむ僕を見て最近、娘達が始めた将棋末っ子の“シャッチョさん”と散歩。何気ない毎日の幸せな時間家からは大きな富士山が見え、少し歩けば目の前に海が広がる。自然の中でオンオフの切り替えも明確に。家族との時間をより楽しめるようになった。奥さんとデートで何度も訪れた江の島も今はジョギングコースに。ふじさわ観光親善大使として、江の島岩屋再開25周年記念のアートも手がけた。小田急沿線には魅力がいっぱい!5

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