HTML5 Webook
8/16

1985年度 18.35 ― 39.46 ― 9.05 ― 29.94 ― 2010 16.91 37.4 41.47 66.1 9.38 42.0 25.23 30.6 2014 16.55 33.9 41.61 66.7 9.38 42.8 22.89 20.5 2016 16.47 33.0 41.97 68.6 9.38 43.2 22.41 19.1 2018 16.54 33.7 42.10 69.1 9.37 43.9 22.14 18.9 kg % 回 % 秒 % m %握 力    反復横跳び 50m走 ボール投げ小学生男 子小学生5年生男子 1985年度 16.93 ー 37.94 ー 9.34 ー 17.6 ー 2010 16.37 46.2 39.18 62.8 9.65 40.3 14.55 25.9 2014 16.09 43.0 39.37 63.9 9.63 41.4 13.89 21.2 2016 16.13 43.4 40.06 67.9 9.61 43.1 13.87 21.1 2018 16.14 43.5 40.32 69.5 9.60 43.5 13.76 20.5 kg % 回 % 秒 % m %握 力    反復横跳び 50m走 ボール投げ小学生女 子小学生5年生女子1007歳10歳13歳16歳7歳10歳13歳16歳120160140180115.6120.9136.4156.1168.8122.5138.9159.8170.7129.6145.3163.4114.6120.1153.2156.3121.5154.9157.9129.5145.7153.21001801601401202015年1975年1955年137.6140.1体力が低下しないために、今からできることはまだまだある!年齢別平均身長の推移体力テスト項目別平均値と1985年度平均値以上の児童生徒の割合女子男子8将来元気な社会人になるには子ども時代の体力づくりが重要 昔に比べて栄養価が高い食事が増えたことで、祖父母の時代に比べると現代の子どもの体格は格段によくなっています。その反面、体力・運動能力は低下しており、その原因には「3つの間」が関係しています。 まず、空き地や広場など「遊ぶ空間」が減少したこと、次に塾や習い事で忙しく「遊ぶ時間」が取れないこと、最後に子ども同士の予定が合わず「遊ぶ仲間」が得られないこと。これら3つの要素を背景に、遊びながら基礎体力を身に付ける機会が減ってきたと考えられています。 また、交通機関の発達や、エスカレーターなど便利なものが当たり前のようにある社会の中、歩く時間が減っていることも挙げられます。日常において体を動かす機会が多ければ、成長しても運動することがおっくうにはならないでしょう。基本的に子どもは体を動かすことが大好きですから、大人がそれを妨げないよう気をつけてあげることも大切ですね。 日常生活の中で体力を養う機会はさまざまあります。電車内では座らず立つようにする、エスカレーターではなく階段を使うなど、小さな積み重ねが基礎体力を向上させてくれるほか、サッと体を動かすことを面倒がらない習慣の育成にもなります。特に幼児期は歩けるようになってからもベビーカーに乗せたままになりがちですが、適度に歩かせる意識を持つことも忘れないようにしましょう。 運動が苦手な子どもの場合、まずは体を動かすことの楽しさに気づかせてあげましょう。そこでおすすめしたいのが、アウトドアでの自然体験です。キャンプをするのはもちろん、自然アスレチックパークを体験してみるだけでもOK! 自然の中で過ごすこと自体に非日常のインパクトがありますし、一般的なスポーツと違って勝ち負けの概念もないため、失敗を恐れる性格でも挑戦しやすいと思います。大人になっても一緒にできる趣味としてよいコミュニケーションにもなるので、もし親子で運動が苦手なら家族全員でアウトドアで体を動かす習慣をつけるのも一つですね。体格がよくなっているのになぜ?子どもの体力低下の原因と対策文部科学省の調査によると、現在の子どもは体格こそ祖父母世代を上回っているものの、体力は昔よりも低下しているという現状があります。その理由をひもときながら、今からでもできる子どもの体力向上のための対策を伺ってみました。日常生活の中で体を動かすことを意識する!運動が苦手な子どもでも、アウトドアなら始めやすい!体を動かすことを意識する!アウトドアなら始めやすい!出典:「学校保健統計調査 年次統計」文部科学省 調査対象 5~17歳出典:スポーツ庁「平成30年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書」より、編集部で作成  体力が低下した原因は3つの“間”が減ったから青少年期では1985年頃から続いていた体力低下は、1998年頃に歯止めが掛かり、その後は総合的に向上しているが、1985年頃の最高値に回復したテスト項目は少ない。監修/知ち念ねん嘉よしふみ史先生東海大学体育学部生涯スポーツ学科 准教授

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る