RECRUIT SITE ENTRY MENU

各職場の挑戦

安全第一(全職場)

当社は、社員一人ひとりが常に心がけるべき基本理念として、「日本一安全な鉄道」を目指すことを掲げています。この理念を実践していくために、さまざまな安全対策をハード・ソフト面から進めてきました。たとえば、毎年一度実施している「異常時総合訓練」もその一つ。これは運転、駅務、車両、工務(土木・建築)、電気関係など列車運行に関わる部署の係員だけでなく、警察・消防機関とも連携して総勢約400名が参加する大規模な訓練です。重大事故が発生した場合の人命救助をはじめ、早期復旧に向けた対応を確認し、各部署の安全レベルを高めるために実施しています。

また、日常のメンテナンスにおける安全対策として、総合検測車「テクノインスペクター」の導入により、人の手で測定していたレールのゆがみや架線の磨耗状態を、日中に車両を走行させながら検測でき、効率的な作業と緻密な保守計画の策定を可能にしています。

環境技術(運転)

近年、地球温暖化による異常気象などが世界的に深刻化し、その要因といわれる二酸化炭素(CO2)の排出削減が求められています。当社では、駅舎に太陽光発電システムや風力発電システムを設置したり、一部列車の運行をグリーン電力によってまかなったりと、積極的に環境への対策を図っています。なかでも特徴的なのが、運転操作の工夫による「eco運転」。これは「安心・安全・快適な運行を実現しながら、地球環境にも配慮した運転技術・ノウハウを磨いていこう」という取り組みです。

きっかけは、新型車両への置き換えでした。平均的な駅間距離において、新型車両は旧型車両と同じような速度調節をした場合に一駅間で5秒程度速く走ることができることが分かったのです。この「わずか数秒の余裕」を運転士の腕でコントロールすれば、列車の運行に必要な電力と発生するCO2を削減することができるのではないか――という発想に至りました。その後、列車走行シミュレータソフト「eco運転シミュレータ」を自作開発して職場展開するとともに、運転士によるeco運転を実践した結果、1カ月間で約46.8tのCO2を削減することに成功しました。現在もeco運転を継続しており、効果を検証しながら環境保全に向けたさらなる効果を追求しています。

サービス向上(駅務)

目標は「日本一接客サービスの良い鉄道会社」になること――その大きな目標を達成するために、係員ひとりひとりが高い意識を持ち、職場全体が一丸となって、接客サービスの満足度向上に日々取り組んでいます。例えば、お客さまとの一期一会を大切にするために、笑顔トレーニング研修や、朝の点呼時間での係員同士による笑顔チェックを実施し第一印象の重要性を再認識しています。さらに、接客スキルの高い駅係員をサービスリーダーに任命することで職場全体の盛り上げを図るとともに、全駅を対象とした接客外部調査を実施し、各駅の良いところ、改善点を分析しサービスレベルの向上に努めています。このような取り組みの結果、係員の接客サービスに対する意識は日々確実に向上しています。

今後の少子高齢化や訪日外国人旅行客の増加など、お客さまのニーズが多様に変化していくなか、当社がお客さまから「選ばれる鉄道会社」として歩んでいくためには、「おもてなしの心」が最も重要となってきます。サービス介助士の資格取得の推進や、語学研修などを実施することで、さまざまなお客さまが快適にご利用いただけるよう、これからも接客サービスレベルの向上に取り組み続けます。

技術伝承(技術)

列車の安全運行には、車両、線路、そして踏切などの電気設備が、日々の保守・点検を通じて、常に正常な状態に保たれていることが不可欠です。それらの整備を担う各エンジニアには、経験を通じてしか得ることのできない高度で繊細な技術やノウハウが求められます。長きにわたって確立してきたこれらの技術が、各職場で先輩から後輩へと脈々と受け継がれています。

車両

車両検査では、ブレーキ周りやパンタグラフの摩耗、ボルトの緩みなど、一見しただけでは分からない箇所を点検するために、視覚だけでなく聴覚や嗅覚、触覚など「五感」をフル活用して作業に当たっています。たとえば、ボルトを確認する際は、ハンマーでボルトを叩いた音で判断する「打音検査」を実施し、音の高低や響き方によって目に見えない部分の異常でも判別します。この検査を行うには、音の微妙な違いを聞き分けるだけの「耳」を養う必要があり、先輩から後輩に聞き分けるコツを伝授しています。

電気

電気職種は、変電、電力、信号、通信の各分野で、それぞれ担当設備の保守・管理を担っています。異常を察知するうえで重要なのは、担当設備に関する専門的な知識の習得に加えて、日々の検査のなかで積み重ねた経験を活かし、僅かな変化にも気がつく感覚を養うこと。配線を手で触れた時のちょっとした温度変化や、設備の異変から生じる異臭をかぎ取る感覚など、先輩たちが経験を通じて養ったノウハウを活かし、目で見るだけでは分からない変化を察知することが、トラブルの未然防止につながります。

土木・建築

レールや枕木、砕石などの保守・点検を通じて線路のコンディションを適切に維持する保線業務は、重要な仕事です。日々の点検は、検測車だけに頼らず、基本的には徒歩で巡視し、目視に加えてハンマーでの打音によって確認します。また、見つかったレールのゆがみを補修する際には、水糸や物差しを用いてミリ単位での作業が求められます。このように、乗り心地を高めるための業務には、多くの繊細な作業が必要であり、若手社員に実際に体験させることで技術を伝承しています。

「エキスパート職 鉄道の仕事」へ戻る

ページトップへ