VSE(50000形)
VSE (50000形)
ロマンスカーの
伝統と魅力をモダンに昇華

車種の特徴
「VSE(Vault Super Express)(Vault(ヴォールト)(英)=ドーム型の天井、天空、空間の意)」と名付けられた、7代目の新型特急「ロマンスカー・VSE(50000形)」は、2005年3月に運転を開始。室内高を、従来のロマンスカーより45cm高い2.55mとし(※当社10000形比)、風景を存分に楽しめる展望席を設置するほか、迫力のある眺望を楽しめる連続窓の採用や、高いドーム型の天井などの居住性とともに、快適な乗り心地を向上させるさまざまな技術を採用しています。
この他に「補助警報音」、そして、車両のデザイン性と機能性を極める、鉄道ファン待望の「連接台車」の復活と、ロマンスカーの伝統と魅力をモダンに昇華させた車形です。
外観の色彩は、やさしく細やかに輝くシルキーホワイトを基本色とし、特急ロマンスカーの継承してきたカラーであるバーミリオン・オレンジをベースとした鮮やかな帯(バーミリオン・ストリーム)を窓下の高い位置に配置し、生き生きとした動きとほどよい緊張を与えています。
車両の総合デザインは、パリのポンピドゥーセンターや関西国際空港旅客ターミナルビルの設計を指揮した建築家、岡部憲明氏が担当。
- 2005年度グッドデザイン賞受賞
- 2006年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞
- Design for Asia Award 2006 Grand Awards受賞
- iF product design award 2007 デザイン賞受賞
一般席
鉄道車両としては
初の最新オフィスチェア技術を導入。
シートの設置角度にも秘密が・・・・・・
鉄道車両としては初の最新オフィスチェア技術「アンクルチルトリクライニング」を取り入れたシートを採用し、長距離でも疲れることなく快適に移動できます。窓には4mスパンのロングガラスを使用したほか、視界を遮らないようにと、カーテンガイドをワイヤ張りにするなどの工夫が。また、座席の角度を窓の方に5度向けて自然と外に目がいくようになっているのもVSEならではこだわりで、旅の醍醐味である車窓風景を存分に楽しませてくれます。


テーブル | 全席背面に設置されている他、座席を対面にしたときに使える折りたたみテーブルが窓側壁面に設置されています。 |
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シートの回転 | シート下のペダルを踏みながら180°回転する事ができます。 |
展望席
窓枠なしのフロントビュー。
広々とした空間でゆったり景色を楽しむ。
超大型3次元ガラスを使用したフロントガラスはセンターピラー(窓枠)がなく、展望席ならではのフロントビューを存分に堪能できます。また、シートピッチ(前席との間隔)1150mmと占有空間もゆったり。

座席数
1号車と10号車の車端に2席+2席が4列16席ずつ設置。
テーブル | 全席背面に設置されている他、座席を対面にしたときに使える折りたたみテーブルが窓側壁面に設置されています。最前席のテーブルは前方のカウンターに収納されています。 |
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シートの回転 | シート下のペダルを踏みながら180°回転する事ができます。 |
展望席のご予約はお早めに。
ご予約は乗車日の1ヶ月前の10時からとなります。
展望席は特別料金なしの一般料金(運賃+特急料金)で乗車できます。
サルーン席
プライベート性の高い準個室。
自分たちだけの大切な思い出づくりに。
VSE(50000形)ならではのインテリアとカラーリングが印象的なモダンな個室。パーテーションガラスで仕切られた各部屋は1区画販売になっているので見知らぬ人と同席になることがありません。ゆったりと旅したいときにおすすめです。
1人でも使用可能ですがサルーン特急料金は1区画分となります。
4人で乗れば運賃+サルーン特急料金で一般席と同じ料金になります。個々の特急料金は不要です。

座席数
4人定員×3区画(対面式固定座席)
テーブル | 中央に設置 |
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人にやさしい機能と設備
テーブル
ハードメープルを使用したテーブルを採用。
あたたかみのある木の風合いが、くつろぎ感を高め、シートでのお食事やコーヒーブレイクをいっそう楽しませてくれます。
座席を対面にしたときのみご使用いただけます。
全席座席の背面にはテーブルが設置されています。
案内ディスプレイ
客室前方に案内ディスプレイを設置しました。行き先・停車駅・車両情報の他、カフェメニューや車窓情報などをお伝えします。
主要外国語対応
ゆったりトイレ
自動で開閉する扉の奥に、手すりを設けた、ゆったり設計のトイレを設置。女子トイレにはベビーチェアもご用意しています。
点字つき車内案内や手すり
目の不自由な方のために点字のついた車内の案内や手すりを各所に配置しています。
補助警報音
その音色は、ロマンスカーの歴史
補助警報音とは、ロマンスカーが奏でる警笛のことで、1957年から歴代のロマンスカーに搭載され続け、その愛らしいピーポー音は沿線の人たちの憧れの的でした。
それから、しばらく休止されていましたが、VSE(50000形)で復活し、各駅での発車時に聴けるようになりました。MSE(60000形)にも搭載されています。
補助警報音