グリーン調達ガイドライン
はじめに
小田急電鉄は、当社で定めた環境方針に基づき、環境活動に継続して取り組んでいます。
この方針に基づき、当社は様々な事業活動を行うにあたり、環境に与える負荷が少なく環境に配慮された製品・部品・材料を優先的に購入すること(グリーン調達)を推進します。
当社は、この「小田急電鉄グリーン調達ガイドライン」に、グリーン調達に関する基本的な考え方を定め、サプライヤー(供給者)と共にその推進を図ります。
1.目的
環境活動の一環として、グリーン調達を推進することにより環境負荷を総合的に軽減し、地球環境保全と循環型社会に積極的かつ継続的に貢献することを目的とします。
- 環境に配慮した資材購入の促進を図ること。
- 購入資材の見直しを図り、適正な資材選定による調達コストの削減を図ること。
2.適用範囲
本ガイドラインは、小田急電鉄のあらゆる部門で調達する全ての製品・部品・材料について適用します。
3.基本方針
推進事項
必要性を十分考慮し、製品・サービスのライフサイクルにおける多様な環境への負荷を考慮して選定する。
項目 | 項目説明 | 具体例 |
---|---|---|
(1)環境汚染物質等の削減 | 環境や人の健康に影響を与えるような物質の使用や排出が削減されていること。 | ・業務用自動車の低排出ガス車の選定・トルエン、キシレン等の有害化学物質を含む塗料や溶剤の使用量削減 |
(2)省資源・省エネルギー製品の採用 | 製造時および使用時、施工時において石油・電力などの資源・エネルギー消費が従来よりも少ない製品を優先的に購入する。 | ・車両へのVVVF制御装置の搭載・信号機のLED化・太陽光発電システムの導入・待機時の消費電力が低いパソコン |
(3)長期使用可能製品の採用 | 耐久性、修理・部品交換の容易性等、保守・修理サービスの充実度や期間の長さを考慮し、長期間の使用が可能な製品を優先的に購入する。 | ・ステンレス車両の導入・合成マクラギの採用・機能の拡張性(PCのバージョンアップ、システムアップ等) |
(4)リサイクル製品の採用 | 再生素材や再使用部品が多く利用された製品を優先的に購入し、循環型社会の構築に努める。 | ・古紙を配合した再生紙の利用・ペットボトルを原材料とする作業服 |
(5)リユース・リサイクルの推進 | 不用になった際は分別徹底等により、再使用、再利用に積極的に努める。 | ・PCマクラギ、砕石のリユース・廃車車両の金属屑のリサイクル・詰め替え可能な文具類 |
(6)廃棄時の適正な処理・処分の容易性 | 可燃・不燃性材料の分解性、有害物質の分別除去の容易性、焼却施設や埋立処分場への負荷などに配慮して設計されている製品を購入する。 | ・金属製のとじ具が表紙から簡単に取り外せるファイル |
特注品の購入については、その効果や必要性を見直し、できる限り標準品(汎用品)の購入、移行を促進する。なお、標準品の採用ができない場合は、特注品であるべき理由を明確にしておく。
取引先への推進事項
環境保全活動に意欲的に取り組んでいる事業者を評価して購入する。
- (1) 環境関連法令を遵守していること
- (2) 環境負荷ができるだけ小さい包装・梱包を行うなど、全ての業務において環境負荷低減への配慮に努めていること
- (3) 自社の環境情報を積極的に公開・提供していること
4.環境情報の入手・活用
製品・サービスや事業者に関する環境情報を積極的に入手・活用して購入する。
- (1) エコマーク等の環境ラベル商品の採用
- (2) GPNデータベースの活用
- (3) 事業者による製品カタログ、インターネットサイト情報の入手・活用
5.その他
本ガイドラインは、グリーン購入ネットワーク(GPN)の基本原則を参考に作成した。
なお、本ガイドラインは、技術の進歩や法令改正など社会状況の変化に伴って必要により改訂を行う。