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⑴ 総合防災訓練を実施しました。毎年、「大規模鉄道事故事業継続計画(事故BCP)」に基づき、大規模な鉄道事故や大地震などの発生を想定し、鉄道部門における初動対応・対応方針決定・指示伝達について訓練を行い異常時における対応力の向上を図っています。2017年の訓練では、地震発生直後に大津波警報が発令されたことを想定し、お客さまや沿線住民の避難経路確保のための取扱いを確認したほか、本社内においても鉄道対策検討チームを設置、情報収集・整理、対応方針の検討を行いました。⑵ 異常時総合訓練を実施しました。2017年10月、「異常時総合訓練」を海老名電車基地において警察・消防と合同で実施しました。この訓練は「踏切で列車と乗用車が接触し脱線、多くの負傷者がでている」という想定のもと、事故発生時の初動対応と、ご乗車中のお客さまの降車誘導、駅でのお客さまへの情報提供、各技術職場による復旧対応について確認しました。あわせて、警察・消防機関との合同訓練による事故発生時の対応と、活動時の二次災害防止に対する取り扱いを確認しました。⑶ 代替バス輸送訓練を実施しました。大規模地震や大規模鉄道事故などにより、長期間にわたり鉄道を運休せざるを得ない場合になったことを想定した「代替バス輸送訓練」を2017年11月に実施しました。グループバス会社と合同で、初動対応訓練とあらかじめ設定されたルートで実際に移動する訓練を行いました。この中で、バス乗車位置への誘導やバス運転手との打合せ、バス車内での停車駅や所要時分などの情報提供を行うなど、マニュアルで定めた実施手順の確認と課題の検証を行いました。⑷ 鉄道テロ対応訓練を実施しました。テロによる不測の事態に備えるため、警察・消防・自治体・関係各機関と連携し、さまざまな状況を想定した実践さながらの訓練を行いました。2017年11月には、スポーツ競技会場とその周辺をターゲットとしたテロの発生を想定し、片瀬江ノ島駅や周辺施設にて訓練を実施しました。⑸ 地下区間避難誘導訓練を実施しました。2018年2月20・21日、地下区間の下北沢駅~世田谷代田駅間の緩行線において火災が発生し、列車が現場手前に停車、運転の継続ができないことを想定し、地下区間避難誘導訓練を実施しました。この訓練では、地下区間で火災が発生した場合の関係各所への連絡体制、お客さまの避難誘導方法、避難経路ならびに排煙装置の動作などについて、確認を行いました。⑹ 帰宅困難者対策訓練を実施しました。自治体や警察・消防機関との合同による「帰宅困難者対策訓練」を実施し、大規模災害発生時の帰宅困難者の方の対応方法について確認しました。2017年度は、新百合ヶ丘駅、相模大野駅、海老名駅において訓練を実施しました。⑺ 警察・消防機関と  講習会を実施しました。事故が発生した際の、現場での鉄道・警察・消防それぞれの活動体制を共有するため、「鉄道の責任者との情報連携」「鉄道車両の構造」「活動上の注意点」についての講習会を実施しました。また、実際の車両を使用した講習も行い、車両構造とジャッキアップの方法、お客さまの降車誘導などの手順を確認しました。強靭かつ柔軟な「現場力」の構築115

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