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⑶ 大雪や寒さに対する備え大雪による転てつ器の転換不能に備え、可動部の雪を溶かして除去する「電気融雪器」を全線に設けています(車庫線内を除く)。架線への着氷霜による集電不良やパンタグラフ損傷を防ぎ、安全・安定運行を確保するため、過去に着氷霜による被害を受けた区間や発生頻度の高い区間に対し、架線への塗油を実施しています。また、終電後の時間帯の気象予測から着氷霜が見込まれる区間に対し、深夜時間帯に臨時試運転列車による着氷霜の予防・除去を行っています。災害に強い設備・体制の構築3異常気象に対する備えを行っています。⑴ 大雨に対する備え大雨などによる線路脇斜面の土砂崩壊を防止するため、「法面(のりめん)防護工事」を推進するとともに、法面の異常を検知し関係各所ならびに運転士に知らせる「土砂崩壊検知システム」を、全線36カ所に設置しています。法面防護工事土砂崩壊検知システム雷予報システムまた、民間気象情報会社から提供を受けた雷予報システムを活用し、当社沿線での発雷予測情報に基づいて事前に警戒態勢をとっています。落雷による被害が発生した場合は、このシステムにより落雷地点を把握し、被害状況の想定と復旧体制の確立を進めます。防雷設備避雷器電気融雪器⑵ 落雷に対する備え電気設備は年々高度化していますが、雷に弱いという一面があります。鉄道も多くの電気設備を使用しているため、落雷は列車運行への大きなリスクとなっています。そこで、鉄道電気設備への落雷防止対策として、電気設備に電力を供給する配電線に「避雷器」を設置しているほか、落雷を抑制する「防雷設備」を4区間に設置しました。「防雷設備」は、過去に落雷による被害を受けた区間を優先して導入を進めています。29

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