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⑶ 津波からの避難対策日頃からの啓発活動として、「災害時の避難場所」ポスターを掲出(本鵠沼~片瀬江ノ島間各駅)するとともに、2015年3月、藤沢市が作成した「津波避難マップ」に基づき、鵠沼海岸駅~片瀬江ノ島駅間の架線柱に避難誘導経路看板を設置し、避難誘導経路、高台への避難方向を明確に示すようにしました。また、地震発生時のお客さまへの案内方法を明確にしたマニュアルを作成し、震災に備えているほか、大津波警報等が発表され、直ちに列車の乗客や沿線のお客さまなどが避難する必要がある場合には、踏切遮断が避難の妨げにならないよう、電気司令所で藤沢~片瀬江ノ島間のき電線と配電線の給電を一括で停止し、踏切の機能を停止できるようにしました。これにより、閉まっている踏切の遮断かんを手で押し上げることで、避難者や自動車などの通行が可能となります。大規模地震に対する備えを行っています。⑴ 耐震補強工事の実施大規模地震による被害を最小限に抑えるため、鉄道構造物の耐震補強を推進しています。2017年度は新宿駅、大和駅と多摩線の駅間の高架区間のほか、酒匂川橋梁等において耐震補強工事を行いました。なお、駅舎(高架駅および改良計画のある駅以外)の耐震補強は完了しています。耐震補強工事(例)⑵ 早期地震警報システムの活用地震発生時の被害軽減のため、2006年より「早期地震警報システム」を導入しています。これは一定規模以上の地震が発生した際、気象庁から配信される「緊急地震速報」を利用し、主要動の到達予想時刻・最大予想震度など当社線への影響を瞬時に判定。被害が予測される場合には、全列車に自動的に通報することにより、運転士が手動で列車を緊急停止させるものです。2018年3月11日には、東日本大震災の記憶と体験の風化防止を目的に、大規模地震発生時の初期対応訓練として、運輸司令所から小田急線全列車に対して緊急停止の指令を発し、停車する「一旦停止訓練」を行いました。1気象庁の観測点で得た地震情報を、専用回線を通じて運輸司令所に配信運輸司令所内に設置されたシステムが当社への影響を予測し被害ありと判断した場合は、全列車に自動的に通報運転士は緊急停止の通報を確認し、ただちに列車を停止234点検後、安全確保を確認した上で運転再開地震発生!「災害時の避難場所」ポスター30

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