異常気象への対応24安全重点施策に基づいた取り組み災害・テロ等に対する体制・設備の強化31台風・大雨に対する備え(1) 大型台風の接近や「線状降水帯」による集中豪雨等には、安全を第一として、風雨が強くなる前に運転をとりやめる「計画運休」を実施する場合があります。また、気象庁や自治体の情報により、河川の氾濫による鉄道施設への被害の可能性が見込まれる場合には、お客さまをご案内した後に鉄道係員も避難いたします。場合によっては、堤防の決壊による広範囲の浸水に備えて、事前に車両を高い場所に移動させることもあります。台風の通過後は、技術職員による点検や試運転の走行により、安全を十分に確認した上で列車の運行を再開いたします。(2) 大雨などによる線路脇斜面の土砂崩壊を防止するため、「法面(のりめん)防護工事」を推進するとともに、法面の異常を検知し関係各所ならびに運転士に知らせる「土砂崩壊検知システム」を全線22箇所に設置しています。2落雷に対する備え電気設備は年々高度化していますが、雷に弱いという一面があります。鉄道も多くの電気設備を使用しているため、落雷は列車運行への大きなリスクとなっています。そこで、鉄道電気設備への落雷防止策として、電気設備に電力を供給する配電線に「避雷器」を設置しているほか、落雷を抑制する「防雷設備」を7区間に設置しました。「防雷設備」は、過去に落雷による被害を受けた区間を優先して導入を進めています。また、民間気象情報会社から提供を受けた雷予報システムを活用し、当社沿線での発雷予測情報に基づいて事前に警戒態勢をとっています。落雷による被害が発生した場合は、このシステムにより落雷地点を把握し、被害状況の想定と復旧体制の確立を進めます。土砂崩壊検知システム避雷器法面防護工事防雷設備法面防護工事雷予報システム
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