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3トップメッセージ「安全報告書2020」の公表にあたり基本理念小田急電鉄株式会社 取締役社長 平素より、小田急電鉄をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。 小田急電鉄では、鉄道事業法第18条の3の規定に基づく「安全管理規程」を2006年10月に制定するとともに、基本理念に「日本一安全な鉄道」をめざすことを掲げ、安全管理体制の整備をはじめ、安全性を向上するための様々な施策の実施や設備の維持・改善などに努めております。 また、安全に関する中期経営計画として、「強靭かつ柔軟な『現場力』の強化」「『未然防止』に対する取り組みの強化」「災害・テロ等に対する体制・設備の強化」「安定輸送を実現する取り組みの推進」の4つの安全重点施策を掲げるとともに、具体的な数値目標として「安全」「安定」「安心」の3つの指標からなる安全努力目標を毎年定め取り組んでいます。 近年、激甚化する自然災害により同業他社を含め多くの被害が発生しています。2019年度は当社でも台風19号の影響により河川の護岸が流出し、2日間以上にわたり秦野駅~新松田駅間が運転見合わせとなるなど、ご利用のお客さまにはご不便・ご迷惑をお掛けいたしました。こうした大型台風に対しては、お客さまの安全確保を第一に考えた計画運休の実施基準の策定、部門横断的な対応訓練の実施、沿線自治体との連携の深度化など、さらなる体制強化に取り組んでいます。 一方で、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るっております。このような状況の中で、当社は社会活動や人々の生活を支える鉄道事業者としての使命を果たすために、安全で安定した運行の確保にしっかりと取り組む必要があります。引き続き鉄道事業のガイドラインなどを踏まえ、鉄道施設や係員の感染防止対策を図り、安心してご利用いただけるよう努めてまいります。さらに、コロナ禍において地震や事故などが発生した場合を想定した体制の構築にも取り組んでまいります。  なお、この安全報告書は、主に鉄道事業法第19条の4の規定に基づき、お客さまの安全を守るための基本方針や管理体制、2019年度における具体的な取り組みなどをご報告するものです。ぜひ、この報告書をご一読いただき、当社の安全への取り組みについてご理解を深めていただければ幸いです。2020年9月

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