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トップメッセージ「安全報告書2021」の公表にあたり基本理念小田急電鉄 取締役社長 平素より、小田急電鉄をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。 2021年8月6日、当社線の成城学園前駅~祖師ヶ谷大蔵駅間の車内で傷害事件が発生いたしました。負傷されたお客さまに心よりお見舞い申し上げるとともに、駅や車内における警戒態勢を強化し、さらなるセキュリティ対策も講じて、お客さまに安心してご利用いただけるよう努めてまいります。 また、新型コロナウイルス感染症に対する取り組みにご理解、ご協力いただき、この場をお借りし、改めて御礼申し上げます。社会活動や人々の生活を支える鉄道事業者として、引き続き、感染拡大防止対策の徹底に努めてまいります。 さて、当社では、「日本一安全な鉄道をめざす」との基本理念を掲げ、安全管理体制の整備をはじめ、輸送の安全・安心を向上させるための様々な施策の実施や設備の維持・改善などに努めております。また、安全重点施策として「強靭かつ柔軟な『現場力』の強化」「『未然防止』に対する取り組みの強化」「災害・テロなどに対する体制・設備の強化」「安定輸送を実現する取り組みの推進」の4つのテーマを掲げ、さらに、「安全」「安定」「安心」の3つの定量的な指標からなる安全努力目標を掲げ取り組んでいます。 特に近年、全国各地では、激甚化・頻発化する様々な自然災害により多くの被害が発生しています。こうした自然災害を人命に関わる大きな課題と捉え、基準の策定、実践的訓練の実施、沿線自治体との連携、施設の改修などにより、防災・減災の強化に努めてまいります。 この安全報告書には、2020年度における取り組みなどを中心に皆さまへ広く紹介しています。当社の安全への取り組みについてご理解を深めていただくため、ぜひご一読いただき、忌憚のないご意見、ご感想をお聞かせいただければ幸いです。

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