お客さまのご利用シーンごとの安全対策55-4 安定輸送を支える取り組み(1) 列車運行に伴う管理・作業19②電気司令所による管理 電気司令所では、変電所の遠隔運転を行うほか、全線への送電状況、信号、踏切、通信設備の稼働状況を24時間体制で監視しています。①運輸司令所による運行管理 運輸司令所では、OTC(小田急型列車運行管理システム)を活用し、全線の運行を24時間体制で管理しています。また、主要駅に配置している信号扱者とも連携して日々の安定輸送に取り組んでいます。③乗務員による列車出発時の安全確認作業 列車が駅を出発する際、列車から黄色い点状ブロックまでのエリアに、お客さまがいないことを確認してから列車を出発させることで、お客さまの安全確保に努めています。④駅係員による安全確認作業 列車が到着・出発する際、危険と判断した場合は直ちに列車を停止させることで、お客さまの安全確保に努めています。鹿と列車との衝突防止対策 当社線の渋沢駅~新松田駅間は山間部を走行しているため、列車と鹿の衝突が発生しています。鹿と接触すると、列車遅延に繋がるだけではなく、車両に巻き込んでしまうことがあり、運転再開に時間がかかるなど、運行に大きな影響を及ぼします。このため、赤外線センサーにより動物を検知すると超音波と青色LEDフラッシュを照射する装置や、一定時間、連続して超音波を発する機器、鉄分を含む鹿専用誘引材(ユクル)を線路手前の侵入防護柵に設置するなど、線路内への侵入を食い止める様々な対策を実施しています。 また、初心者や若手のハンターと鳥獣被害に悩む農林業者をマッチングするプラットフォームである「ハンターバンク」を小田原市と連携して展開し、狩猟の効果的なサポートなどにより、持続可能な獣害対策の実現を目指しています。
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