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トップメッセージ「安全報告書2022」の公表にあたり基本理念小田急電鉄 取締役社長 平素より、小田急電鉄をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。 当社は「日本一安全な鉄道をめざす」との基本理念を掲げ、安全管理体制の整備をはじめ、輸送の安全・安心を向上させるための様々な施策の実施や設備の維持・改善などに努めるとともに、地域価値創造型企業を目指し、サステナブルな社会の実現に力を入れているところです。 安全重点施策として「強靭かつ柔軟な『現場力』の強化」「『未然防止』に対する取り組みの強化」「災害・テロなどに対する体制・設備の強化」「安定輸送を実現する取り組みの推進」の4つのテーマを掲げ さらに、「安全」「安定」「安心」の3つの定量的な指標からなる安全努力目標を掲げ取り組んでいます。 そのような中、2021年8月に成城学園前駅~祖師ヶ谷大蔵駅間の車内で傷害事件が発生いたしました。負傷されたお客さまへ心よりお見舞い申し上げるとともに、警察との連携による駅や車内における警戒態勢の強化などの各種施策を推進し、さらなるセキュリティ対策を図ることで、お客さまに安心してご利用いただけるよう努めてまいります。 さらに、近年は異常気象に端を発する自然災害が激甚化するとともに、日本全土で地震が頻発していることから、首都直下地震ならびに南海トラフ地震やこれに連動した津波の発生、火山噴火への備えについても、更なる強化が必要であると認識しております。引き続き、基準の策定や実践的訓練の実施、適切な情報提供体制の構築、施設の改修など、ソフト、ハードの両面にわたり、防災・減災に努めてまいります。 また、新型コロナウイルス感染症に関しては、国や自治体からの要請事項に基づいた感染拡大防止策を実施するとともに、2022年3月には従業員への3回目となる職域接種を行いました。引き続き 社会インフラを担う鉄道事業者としての責任を果たすべく、安全かつ安定輸送の維持に努めてまいります。 この安全報告書には、2021年度における取り組みを中心に皆さまへ広く紹介しています。当社の安全への取り組みについてご理解を深めていただくため、ぜひご一読いただき、忌憚のないご意見、ご感想をお聞かせいただければ幸いです。

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