(3) 大規模地震への備え(2) 自然災害に備える訓練22①早期地震警報システム 一定規模以上の地震が発生した際、気象庁から配信される「緊急地震速報」を活用し当社線への影響を瞬時に判定します。2021年度には従来の方法にPLUM法※による予測手法を加え、より精度を高めました。被害が予想される場合には、全列車へ自動的に通報することにより、運転士が手動で列車を緊急停止させます。※PLUM法:震源や地震の規模の推定は行わず、予測したい地点の周辺の地震計で観測された揺れの情報(震度に相当する値)から直接その地点の震度を予想するもの。①列車一旦停止訓練 大規模地震の発生を想定した、早期地震警報システムによる列車―旦停止訓練を毎年3月11日と9月1日に実施しています。②耐震補強工事の実施 大規模地震による被害を最小限に抑えるため、のり面、橋梁、高架橋などの耐震補強工事を推進しています。②鉄道防災訓練 大規模地震や自然災害の発生などを想定し、様々な訓練を実施しています。 2021年度は、富士山の噴火による沿線への降灰を想定した訓練を実施しており、対応手順、部門間の連携体制、情報収集の方法などについて確認しました。③津波からの避難 本鵠沼駅~片瀬江ノ島駅間の各駅の改札口付近に「災害時の避難場所」を掲出するとともに、駅間においても、藤沢市が作成した「津波避難マップ」に基づき、鵠沼海岸駅~片瀬江ノ島駅間の架線柱に避難経路を示した看板を設置し、高台への避難方向を示しています。また、大津波警報が発表されて緊急に避難が必要な場合、電源を遮断することで、藤沢駅~片瀬江ノ島駅間の閉まっている踏切の遮断かんを手で押し上げられ、通行が可能となります。④帰宅困難者を想定した備蓄品の配備 全駅に備蓄品(飲料水、レスキューシート、簡易トイレなど)を配備するとともに、一部の駅では災害時に無料で提供する飲料自動販売機を設置しています。
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