小田急電鉄の思い 笈川さんのイメージ

小田急電鉄の思い

一人ひとりへの感謝を胸に。

お客さまの命と日々を
全力で守り、支える

笈川さんのイメージ

小田急電鉄 笈川祐史

小田急線の車掌として、
日々通勤車両やロマンスカーに乗務する笈川祐史さん。
「お客さまあってのこの仕事」という感謝の思いを胸に、
電車を乗り降りする一人ひとりの安全と日常を守り、支えている。

お客さまの命と、
日々の運行を守る

電車の一番前と、一番後ろ。
運転士と車掌の二人で息を合わせて、一本の電車を走らせる。
「運転士も車掌も、多くのお客さまの命を預かる仕事。
また、朝のラッシュ時は、1分の遅れが大きな混乱につながりかねません。
運輸司令所と駅とも一体となり、日々平常運行を守っています」

休憩時間以外は、ほぼずっと電車の中で過ごす。
お昼前後から乗務し、夜は仮眠を取り、翌朝から再び乗務。
お昼前後に帰宅する。
仮眠をとる場所もまちまちで、
今日は小田原、今日は片瀬江ノ島と、日々沿線を渡り歩く。
「『こんな働き方があるんだ』という素朴な興味が、
鉄道員への入口でした」

電車運行乗務のイメージ
新人乗務員の養成を行う笈川さんのイメージ

「先生」として、
「家族」として

主任車掌として、新人乗務員の養成も行う笈川さん。
新人は、約2ヶ月間、主任車掌と一対一で乗務を学ぶ。
24時間一緒に過ごすため、主任車掌を
「先生」や「家族」に例えて呼ぶことも。
同じ主任車掌の下で教わった者同士は、絆も深まる。

「『出発進行』の信号確認も、自然と先生に似てくるんですよ」
見習いを終えて巣立っていったあとも、互いに思い合う存在だ。

ロマンスカーのイメージ

「ロマンスカーだ!」
という表情

ロマンスカーの車掌になるまでの道のりは、さらに厳しい。
車掌として3年間無事故で、かつ、上司からの推薦が必要となる。
「小田急電鉄」よりも「特急ロマンスカー」の方が知名度は高く、
ロマンスカーの車掌になりたくて入社する者も多いという。
いわば憧れの存在だが、その分責任も伴う。

静かな車内空間に流れる空気は、やはりどこか特別なものだ。
「駅や沿線で『ロマンスカーだ!』という表情を目にすると、
愛されているのを感じます。心の中で、いつも
『乗るともっといいですよ』と思っています」

小田急ファンを増やしたい

CMの中で、笈川さん演じる車掌が
子どもたちに手渡している「電車カード」。
実際に車掌や運転士、駅係員が配布しており、
熱心に集めるお子さまも多いのだそう。
「『これ持ってる』と言われると、『じゃあこれは?』と、
別のカードをお渡しして喜ばせたくなります」
カードをもらった子どもが泣き止んで、周囲から感心されたことも。

制服を着て手を振ると、子どもも自然と手を振り返してくれる。
日々、「小田急ファンを増やしたい」という思いで乗務に当たっている。

電車カードのイメージ
電車運行のイメージ

お客さまあってのこの仕事

コロナ禍では、お客さまが大幅に減った光景も目の当たりにした。
「朝の通勤時間帯なのに、新宿駅のホームが
元日の朝のように閑散としているのを見たときに、
お客さまあってのこの仕事なんだな、と強く感じました」

コロナの流行が落ち着いて、通勤ラッシュ時に
再び電車に乗り切れないほどのお客さまを見たときに、
日常が戻ってきたのを実感したという。

電車運行乗務のイメージ

誰かを思いながら、
365日を全力で支える

笈川さん自身も小田急沿線の住民で、
自身も家族も、日々小田急線をフル活用している。
「利用者や生活者というと、自然と
自分のくらしの周りにいる人たちの顔が思い浮かびます」
いつも身近な誰かへの思いを胸に、乗務に当たっている。

一度に多くの人が乗り降りする電車だが、
常に一人ひとりに対する感謝を忘れない。
「『ありがとう』や『気をつけていってらっしゃいませ』の思いは、
伝わると思うので。当たり前のことを高いレベルで遂行して、
365日、お客さまの日々を全力で支えていきたいです」

笈川さんのイメージ

わたしの好きな沿線の風景

小田急線は、多摩川、相模川、酒匂川と、大きな川を三本越えますが、川越しに見る朝焼けの空が好きです。また、富士山は沿線のあちこちから見えますが、特に開成駅付近から見える田んぼ越しの富士山が好きで、いつも見てしまいます。登戸駅のホームからは、スカイツリーと東京タワーが同時に見えておすすめですよ。