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大山ケーブルカー機械室・運転室見学&大山のおはなし 🚠🎶

☆★ 小田急 夏の親子体験イベント2024 イベントレポート ★☆彡

2024年7月24日(水)、親子体験イベント「大山ケーブルカー機械室・運転室見学&大山のおはなし」を実施しました。

当日は汗が噴き出すほど暑い日でしたが、大山ケーブルバス停から「こま参道」を15分ほどかけて、ご参加の皆さまは元気いっぱいに登ってきました!!

大山ケーブル駅では、いつもは絶対に入ることが許されない車両の床下に潜入!!ケーブルカーの仕組みについて学びました。その後、ケーブルカーに乗車。阿夫利神社駅へと向かいました♪♪

阿夫利神社駅到着後は、グループに分かれて機械室及び運転室の見学を行いました。

機械室では、およそ200馬力の巻き上げ機をみることができました。機械室が山の中腹にあることから「大きな整備の時期にはヘリで空輸して運び出して整備をしています」と聞き、参加された保護者の皆さんも「輸送費はどのくらいかかるのだろう」と心配している様子でした。運転室では、今や全国的にも珍しくなった係員による手動運転(自動運転のケーブルカーが多いそうです)を見学したほか、実際に運転台での操作方法を教えていただきました。ケーブルカーの運転士は車両には乗り込まず、「ここの運転室から計器を確認しながら運転していますよ」とお聞きした時は参加された皆さまもビックリ!! さっき車両に乗り込んでいた方は車掌さんだったんですね♪

ケーブルカー機械室・運転室見学後、みんなで集合写真を撮りました。

ケーブルカーと一緒に、ハイ!チーズ♪♪

 

その後、場所を阿夫利神社に移して神主さんより大山のおはなしを伺いました。

2200年以上も前から人々の願いに寄り添っているたいへん歴史のある神社です。江戸時代には年間でなんと20万人が「大山詣り」をしていたそうです。「今の時代で言うと、千葉県浦安市の某テーマパークみたいな存在だったのかもしれないです。」と神主さん。

「納太刀」という風習があり、大きな大きな木製の太刀をお江戸から大山までたくさんの方がお納めにいらしたそうです。子どもたちだけで持ってみると大きさがよくわかります。持ってビックリ!結構重たかったで~~す♪♪

 

おはなしの前にお祓いとご祈祷をいただき、これからも皆さまのことをお守りくださいと願いをこめてきました。

本日は大変お暑い中ご参加いただき、ありがとうございました。

 

主催:大山観光電鉄、協力:大山阿夫利神社

大山観光電鉄株式会社 巻上所長 鮎田 敏貴

今年度も、運転室と機械室の他にケーブルカーの下回りを見学していただきました。下回りについてはご好評いただいており、大人からお子様まで楽しんでいただけたと思います。ケーブルカーは一般の鉄道とは違い、運転台やモータ-、制御装置等が阿夫利神社駅に集約されていて、そこで運転を行っています。よくケーブルカーに乗務している係員が運転士さんと間違われますが実は車掌さんです。運転台や大きな滑車など多くの機器類については昭和40年7月11日の開業以来の物で、所員全員でメンテナンスを実施し現役で活躍しています。また自動ではなく今では珍しい手動で運転する様子も皆様に興味を持っていただけたようです。大山にお越しの際はぜひケーブルカーにご乗車いただき山上からの美しい景色をお楽しみください。

大山阿夫利神社 権禰宜 目黒 久仁彦

お祓いとご祈祷後、私が話し始めると突然雷鳴が轟いたため、阿夫利神社の御祭神のひとつである大雷神(おおいかずちのかみ)のことをお伝えした後、大山の歴史と文化についてお話させて頂きました。大山には遥かな昔から人々の生活に根差した文化が数多く残り、今も息衝いています。夏休みに普段体験が出来ないことに触れ、学び、体験するという事はこれからの時代を担う子供たちにとって、とても大切なことだと思います。
そうした中で、今回は大山の特徴的な文化でもある「納太刀」にも実際に触れていただきました。本物に触れることで、先人たちが守り伝えてきた文化の息吹を少しでも感じてもらえればと願うと共に、今回の体験と思い出を大きくなった時にまた別の誰かに語り、共有し、多くの人が大山を身近に感じてもらえれば嬉しく思います。