★☆小田急 夏の親子体験イベント イベントレポート☆★
2023年7月26日(水)、親子体験イベント「大山ケーブルカー機械室・運転室見学&大山のおはなし」に行ってきました。
大山ケーブルバス停からこま参道を15分ほどすすみ、大山ケーブル駅に到着。すでに担当者は汗がふき出すほど暑い日でしたが、ご参加の皆さまは元気いっぱいでした!
大山ケーブル駅では、いつもはぜったいに入ることがゆるされない車両の床下に潜入!!ケーブルカーの仕組みについて学びました。阿夫利神社駅到着後は機械室・運転室をみました。機械室では、およそ200馬力の巻き上げ機をみることができました。機械室が山の中腹にあることから「大きな整備の時期にはヘリで空輸して運び出して整備をしています。」と聞き、保護者の皆さんと輸送費の心配をしてしまいました。運転室では、今や全国的にも珍しくなった(大山ケーブル担当者しらべ。自動運転のケーブルカーが多いそうです)係員による手動運転をみることができました。ケーブルカーの運転士は車両にはのりこまず、運転室から計器を確認しながら運転しています。これには元小田急線の車掌だった担当者もビックリ!さっき車両に乗り込んでいた方は車掌さんだったんですね。
みんなで記念撮影!
場所を阿夫利神社に移して、大山のおはなしを伺いました。2200年以上も前から人々の願いによりそっているたいへん歴史のある神社です。江戸時代には年間でなんと20万人が「大山詣り」をしていたそうです。「今の時代で言うと、千葉県浦安市の某テーマパークみたいな存在だったのかもしれないです。」と神主さん。「納太刀」という風習があり、大きな大きな木製の太刀をお江戸から大山までたくさんの方がお納めにいらしたそうです。子どもたちだけで持ってみると大きさがよくわかります。神社にはなんとテレビやYouTubeなどでご活躍中のフ●ちゃんデザインの納太刀がありました。
おはなしの前にお祓いとご祈祷をいただき、これからも皆さまのことをお守りくださいと願いをこめてきました。
ご参加いただきありがとうございました。
主催:大山観光電鉄、協力:大山阿夫利神社
大山阿夫利神社 権禰宜 目黒 久仁彦
参加者の皆さんには「大山詣り」がどのような文化であるのかをお話させて頂きました。大山には遥かな昔から人々の生活に根差した文化が数多く残り、今も息衝いています。夏休みにこうした普段体験が出来ないことに触れ、学び、体験するという事はこれからの時代を担う子供たちにとって、とても大切なことだと思います。そうした中で、今回は大山の特徴的な文化でもある「納太刀」にも実際に触れてもらいました。本物に触れることで、先人たちが守り伝えてきた文化の息吹を少しでも感じてもらえればと願うと共に、今回の体験と思い出を大きくなった時にまた別の誰かに語り、共有し、多くの人が大山を身近に感じてもらえれば嬉しく思います。
大山観光電鉄株式会社 巻上所長 鮎田 敏貴
今年度は、運転室と機械室の他にケーブルカーの下回りなどを見学していただきました。ケーブルカーは一般の鉄道とは違い、運転台やモーター、制御装置等が阿夫利神社駅に集約されていて、そこで運転を行っています。よく車両に乗務している係員が運転士さんと間違われますが実は車掌さんです。運転台や大きな滑車など多くの機器は昭和40年7月11日に、大山ケーブルが再出発した当時の物で、所員全員でメンテナンスをして今でも現役で活躍しています。自動ではなく今では珍しい手動で運転する様子を見て、皆さまも興味を持っていただけたようです。大山にお越しの際は、ぜひケーブルカーにご乗車いただき上からの素晴らしい風景をお楽しみください。