2012年度に発生した国土交通省令「鉄道事故等報告規則」に基づく、「鉄道運転事故」「輸送障害」「インシデント」の発生状況についてお知らせします。

鉄道運転事故などの件数の推移について。

「鉄道運転事故」について、2012年度は、「踏切障害事故」が5件、「鉄道人身障害事故」が14件の計19件が発生しました。

また、「輸送障害」(鉄道運転事故以外のもので、運休または30分以上の遅延が生じたもの)は32件、「インシデント」(鉄道運転事故が発生するおそれがあると認められる事態)は1件発生しました。

鉄道運転事故等の件数の推移

 

鉄道運転事故の分類

列車衝突事故 列車が他の列車又は車両と衝突し、又は接触した事故
列車脱線事故 列車が脱線した事故
列車火災事故 列車に火災が生じた事故
踏切障害事故 踏切道において、列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し、又は接触した事故※
道路障害事故 踏切道以外の道路において、列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し、又は接触した事故
鉄道人身障害事故 列車又は車両の運転により人の死傷を生じた事故(前各号の事故に伴うものを除く)※
鉄道物損事故 列車又は車両の運転により500万円以上の物損を生じた事故(前各号の事故に伴うものを除く)
  • 自殺によるものは「輸送障害」になります。

本厚木駅構内入換信号機の冒進事故に対する、再発防止に取り組んでいます。

  • この事故は、「インシデント」として関東運輸局に届け出ています。

[1]発生日時

2012年4月6日 22時09分頃

[2]発生場所

本厚木駅構内

[3]発生状況

本厚木駅構内の引上線から同駅3番線の上りホームへ車両入換の際、確認すべき信号機を見誤り運転を継続。その後、同駅ホーム始端付近に設置されている3番線用の入換信号機が停止信号現示であることに気付き、直ちに非常停止手配をとったが、ATSによる非常制動が動作、同信号機を冒進し、14.1m行き過ぎて停車した。

なお、当該車両が3番線用の入換信号機の停止信号現示を冒進した際、同駅3番線を出発した先行列車が前方91mの地点を走行していた。

[4]対策

  1. (1) 引上線からホームへ車両入換の際、運転士と車掌は相互にホームまでの入換経路を確認してから、車両入換を行うこととしました。
  2. (2) 運転士の、引上線からホームまで車両入換を行う場合の信号機の確認方法を変更しました。
  3. (3) 駅構内の引上線からホームまでに設置された入換信号機のATS地上子情報を変更し、入換信号機冒進事故を防ぐ設備に変更を行いました。

お客さまに安全と安心を(安全報告書2013)