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小学生に向けた学びの場「マチカドこども大学」のイメージ

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小田急線栗平駅前にあるコミュニティ施設「CAFÉ & SPACE L.D.K.」では、小田急不動産㈱と多摩大学が協力し、小学生に向けた学びの場「マチカドこども大学」を開講しています。不動産会社と大学がこうした取り組みを行う先には、未来を見据えたまちづくりへの思いがありました。

まちぐるみで育む学びの場「マチカドこども大学」

「CAFÉ & SPACE L.D.K.」は、カフェにレンタルスペースやワークスペースを併設した地域の人たちが集うコミュニティ施設です。ここに、小学生の子どもたちが保護者と一緒に楽しそうにやってくる日があります。それが、小田急不動産と多摩大学が共同で運営する「マチカドこども大学」の開講日です。

CAFÉ & SPACE L.D.K.イメージ
活動拠点となっている「CAFÉ & SPACE L.D.K.」

「マチカドこども大学」で過去に行われた講座の一部を紹介すると、「自慢できる!ゆうびんマスターになろう!」(郵便学)、「AIを知って未来を想像しよう!」(AI学)、「犯人を逮捕するための手続きは?」(犯罪捜査学)、「空飛ぶ車で未来を想像しよう!」(航空学)、「海の環境を守ることが未来につながる」(海洋環境学)などなど、大人でも知りたくなるワクワクするテーマがいくつも並んでいます。

「マチカドこども大学」の講義風景イメージ
「マチカドこども大学」の講義風景(左:社会科見学、右:郵便学)

「マチカドこども大学」は2022年6月にプレ開校。地域の小学生を中心に延べ72名が参加し、2023年の本開校では80名、2024年には90名が入学しました。算数・国語・理科・社会などの学校で学ぶ科目とはまた違った「複合領域」「人文科学」「自然科学」「社会科学」の4つの分野で年間約20講座を開催し、どれも高い評価を得ています。

また、多摩大学の先生だけでなく、ゼミに参加する学生も講師となってきめ細かくコミュニケーションを取っているため、子どもたちが積極的に質問できる雰囲気も特徴的です。「なぜ?」という疑問と、「そうか!」という気付きを大切に授業を進め、「自分はこう思う」「もっと知りたい!」「調べてみよう」といった自発的な気持ちを育んでいます。

小田急不動産 経営企画部で「マチカドこども大学」を立ち上げた青木駿さんは言います。
「まちの中心には子どもがいます。その子どもたちの将来のきっかけになってほしいという共通の思いで、大学の先生やゼミの学生、親御さん、カフェのスタッフ、地域の企業や団体など多くの人が集まっています。この取り組みを通して輪が広がり、地域の新しい価値や魅力が生まれると感じています。今では、地域事業者がゲストスピーカーになったり、社会科見学に出かけたり、コンテンツもバラエティ豊かになっています」

地域住民が主体となった暮らしやすいまちづくり

「マチカドこども大学」が生まれた背景には、小田急不動産の社内有志メンバーによってスタートしたプロジェクトの存在があります。

栗平駅周辺の多摩地域は、1974(昭和49)年の小田急多摩線開業以来、小田急グループが約半世紀にわたって住宅開発を行ってきました。開発がひと段落した2018年に始まったそのプロジェクトとは、“そのまちに住む人たちと創り上げていく住み続けたいまちづくり”への思いが込められた新たな地域共創の取り組みです。

小田急不動産 経営企画部の菊地友佳さんはその思いをこう語ります。
「小田急沿線を中心に不動産を分譲してきた中で、そのまちで安心して住み続けてほしい、住みたいまちとして魅力的であり続けてほしいという思いがあります。2019年3月に当社の販売拠点跡地に『CAFÉ & SPACE L.D.K.』をつくり、そこを拠点にこの地域に求められるものを地域とともに創っていこうと考えました。活動において重要なのは、企業主体ではなく、地域の方々が主体であることなんです」

現在、地域住民が主体となって行っている活動は、子どもたちによる地域新聞の発行、地産地消の促進、地域美化活動をはじめ、地元の魅力を伝えるイベント「小田急のくらしマーケットinくりひら」や、地元自治体と連携した取り組み「ふらっとリビング〜多世代交流型居場所作り〜」など多岐にわたります。

地域新聞の取材を行う子どもたちイメージ
地域新聞の取材を行う子どもたち

地域の方々とともにまちの未来を“創る”

2022年4月には、こうした活動に共感した多摩大学と、小田急電鉄㈱との間に連携協定を締結。学校にはない“学びの場”を提供する「マチカドこども大学」誕生へとつながり、ここで学んだ子どもたちが大人になって、この地に貢献するという循環・発展を生み出す未来を描いています。

「“住み続けたいまち”とは、地域に愛着を感じ、これからも大切にしたいものがたくさんあることだと思います。例えば、そこに住んでいる人、好きな場所、その場所ならではの行事。そのために年齢や居住年数を問わず、どんな方でも地域を知り、つながり、楽しむことのできる機会をつくっていくことが、まちに求められていることだと考えています」(青木さん)

青木さん、菊地さんイメージ
小田急不動産の青木さん(左)と菊地さん(右)

「マチカドこども大学」もそれを後押しする取り組みの一つ。子どもたちは学びによって地域への愛着を深め、その活動を通して地域に大きなつながりが生まれる。まちに楽しみや喜びをもたらす新たな地域価値の創造に向けて、小田急不動産はこれから地域とともにさまざまな取り組みにトライしていきます。

※内容は取材時のものです。

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