車両

車両整備士として
成長していく
自分自身に感じる
確かな手ごたえ。

Profile

矢田 優大
(熊本県出身)

毅然とした立ち振る舞いが印象的な矢田は上司や同僚からの信頼が厚い。その資質は高校時代に所属していた空手部で培われたという。「部活を通して上下関係における礼儀・礼節を学ぶことができました。社会に出ても恥ずかしくない言葉遣いや態度はそこで身についたと思います」と語る。将来の夢は、車両の設計や新造に携わること。その夢に向かって着実に歩みを進めている。

入社前の

自ら学んできた専門性を、
どのようなかたちで、
社会に活かしていくか。
自分にとってのそれは、
車両整備士だった。

Q1鉄道業界をめざすようになったきっかけは何ですか?
高校を卒業したら就職したいと考えていたので、専門的な就職に強い工業高校の機械科に進学することを決めました。とはいえ入学当初は、将来の進路について具体的に考えていたわけではなく、進路を考え始めたのは高校2年生になってからです。自動車整備やメーカーの工場の設備管理などからの求人が多く、自分もそうした進路を歩むのかな、と漠然とイメージしていました。そんななか鉄道会社の車両整備の求人票を見つけたんです。たくさんの人々の、日々の暮らしを支える鉄道車両。それを整備する仕事に「自ら学んできた専門性を活かしたい」と考えたのが鉄道会社を志望したきっかけです。
Q2なかでも小田急電鉄を選んだのはなぜですか?
数ある鉄道会社のなかで、最終的に小田急電鉄への入社を決断した理由は「ロマンスカー」の存在でした。ロマンスカーに惹かれた理由は、小田急電鉄のフラッグシップトレインであり、他の私鉄とは違い、子どもから大人まで、国内だけでなく海外からの観光客も含めてさまざまな世代や国・地域の人から愛される電車であるという点でした。「車両整備士として、この車両の整備に携わってみたい」そう考えたことが決め手になりました。もう一つ、給与や福利厚生が充実していることも、小田急電鉄を選んだ大きな要因です。自ら手に職をつけ、お金を稼ぎ、社会人として早く自立して、離れて暮らすことになる両親を安心させてあげたいと考えていました。
Q3入社前に期待していたこと、不安に思ったことはありますか?
社会人として自立できること、自ら稼いだお金で生活を始めることが一番の楽しみでした。不安ですか? 生まれ育った熊本から遠く離れた東京での生活に、自分自身、順応できるか、一抹の不安はありましたね。ただその一方で、これまでとは全く違う新しい環境に身をおくことへの期待、つまりはこれまでに出会ったことのない人と関わりをもち、多様な価値観に触れてみたいと思っていました。あとは、鉄道整備士の仕事の現実は具体的にイメージしきれていなかったこともあり、仕事や職場に対する期待と不安が入り混じっていました。

入社後の

車両整備という「匠」の世界。
些細なミスすら許されない
シビアな要求。

最初に配属されたのは、大野総合車両所でした。ここは、小田急電鉄の車両整備の中核施設で、幅広い年代の車両整備士が働いています。私の職場を一言で表現するなら、ここはまさに「匠」の世界。日々の安全な鉄道運行を支える「匠の技」を、経験豊富な先輩から受け継ぎ、自らの技能として血肉化していくことが、若い車両整備士には求められます。車両整備の技能は、「人の命」にも関わるもの。些細なミスすら許されない極めてシビアな世界なので、先輩の指導は熱を帯びることもあります。そうした指導を真摯に受け止め吸収しようとする姿勢と、求められる技能レベルの高さをポジティブに捉え、次の仕事へのモチベーションへとつなげていくことが車両整備士として成長する秘訣だと思います。私は入社後の3年間をここで過ごし、車両整備士としての基礎を身につけることができました。

車両・矢田 優大の1週間

※検車区では、宿泊勤務もあります。

100%の安全を保つこと、
そしてそれを続けること。

私は現在、喜多見検車区の電気班に所属しています。ここでは主に、車両の電子機器の状態検査や、ATS(自動列車停止装置)やATO(自動列車運転装置)などの保安装置の性能テストを担っています。車両整備の仕事は常に完璧が求められます。お客さまの安全に責任をもつ仕事ですからね。毎日、限られた時間のなかで100%の安全を保つこと、そしてそれを続けていくことは容易なことではありません。経験を積み重ね、同じ班のメンバーとのチームワークを高めながら、丁寧な作業に努めています。また、ATSやATOをはじめ車両に実装される技術は高度化し続けており、最新知識のキャッチアップにも努めています。「車両整備士として成長していく自分」に手ごたえを感じ始めている今―――私はこの仕事に「誇り」を抱いています。

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