工務(土木・建築)

鉄道の
安全運行を支えるのは
豊富な知識、
経験、技術。
そして、
ともに働く班員との絆。

Profile

奥田 康太
(神奈川県出身)

小田急沿線で生まれ育ち、中学時代から小田急電鉄の保線の仕事をめざす。工業高校の土木科を卒業し、2018年度に入社。現在は秦野工務区 新松田班に所属して、保線係として鉄道運行を支えている。幼少期から水泳を続け、体力には自信がある。彼に仕事の魅力を聞くと、少しはにかみながら、しかしはっきりとこう言った。「お客さまの安全を見えないところで守れるって、かっこいいじゃないですか」

入社前の

心惹かれて選んだ進路。
不安もあったけれど、
憧れと期待が上回った。

Q1小田急電鉄に入社したいと思ったきっかけは何ですか?
小田急沿線に住んでいて、小学生の頃に重機械を使った夜間作業を見たことがありました。私は何をやっているのかわからなかったんですが、一緒にいた父が、線路を直しているんだよと教えてくれました。誰にも見られることのない深夜の仕事で日中の安全運行を支える、その姿にすごく惹かれました。そして中学時代、自分の進路に悩んでいた頃にまた同じ光景を見て、頭の片隅にあった小学生の頃の気持ちを思い出したんです。それで小田急の保線係をめざすことを決めて、工業高校の土木科に進学しました。
Q2入社試験を受けるにあたって、どんな準備をしましたか?
とにかく面接の練習は何度もやりましたね。「面接が重要」と高校の先生がおっしゃっていましたし、過去に小田急電鉄を受けた先輩方が残してくださった資料にも書かれていたんです。私はちょっと緊張しやすい性格だったので、学校でまったく話したことのない先生に面接担当の社員さん役をお願いして、その場の雰囲気にのまれてしまわないようにしました。その甲斐あって、実際の面接ではほとんど緊張せずに自分の想いをはっきりと話すことができました。
Q3入社前に不安なことはありませんでしたか?
仕事のハードさと人間関係に対して正直、不安がありました。ただ、体力には自信があったので、多少ハードでも仕事にはすぐに慣れるだろうと思っていました。特に大きかったのは人間関係の不安です。いわゆるガテン系のイメージがありましたし…。また、学生時代とは違って年の離れた先輩や上司とも働くことになるので、上下関係が厳しいのだろうなと、少し怖かったです。でも、自分で選んだ仕事だったので、「やるしかない!」と思っていましたし、憧れていた仕事に就けたので楽しみな気持ちの方が強かったです。

入社後の

技術の高さと感覚の鋭さに
圧倒される中でも確かに感じた、
保線という仕事のやりがい。

保線係として働き始めて最も驚いたのが、先輩たちの技術の高さと感覚の鋭さでした。先輩が簡単に終わらせる作業でも、自分がやってみると何倍も時間がかかる。当たり前と言われればそうかもしれませんが、仕上がりも先輩のそれとは比べ物になりませんでした。一見単純な作業でも、そこには先輩の積み重ねてきた技術と経験、そして鋭いカンが凝縮されていたんです。知識としてはわかっていても、自分には技術と経験が全然足りていなかったことを痛感しました。
ある時、作業場まで電車で移動していると、一緒にいた班長に「今、揺れたね。後で点検しよう」と言われたことがありました。配属されて間もない私は何も感じなかったのですが、その場所を確認してみると枕木に僅かなズレがありました。補修を終えて帰りの電車に注意して乗っていると、補修前よりも揺れが小さくなり、走行音も静かになりました。班長の鋭い感覚に驚かされたと同時に、自分の仕事が確かに列車の運行を支えているのだと実感しました。

工務(土木・建築)・奥田 康太の1週間

※週に1~2回、夜間作業があります。

班員は家族のような存在。
頼もしい先輩であり、
最も身近な「目標」。

常に複数人で仕事をする保線係。仕事に取り組むうえで、チームワークは欠かせません。新松田班の先輩たちは親しみやすい人ばかりで、入社前に抱えていた不安は杞憂に終わりました。もちろん、お客さまの安全に直結する仕事ですので作業中の先輩方の表情は厳しく、ミスをして叱られることもあります。しかし、厳しいばかりではなく、必要なことは丁寧に教えてくれますし、うまくできれば一緒に喜んでくれます。そして休憩中は楽しく他愛のない冗談を言い合う。私にとってすごく居心地の良い、家族のような班なのです。
まだ入社して間もない私ですが、一日でも早く一人前の保線係になり、いずれは自分も同じような班を作れる班長になりたいと思っています。豊富な知識と確かな技術、そして鋭いカンを駆使して、線路だけでなく班員にも目を配る――そんな保線係になるのが、今の私の目標です。

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