運転士

憧れ続けた
運転席で働く幸せ。
夢に向かって一筋に、
努力を重ねたからこそ
今がある。

Profile

長田 愛梨沙
(神奈川県出身)

実家は小田急沿線。幼少期からロマンスカーの運転士に憧れ、中学2年生の時に「高校を卒業したら地元の小田急電鉄に就職する」ことを将来の目標に決めた。一度決めたことを曲げない芯の強さと高校時代を無遅刻無欠席で過ごした勤勉な姿勢は2009年度の入社後も変わらず、駅係員、車掌を経て3年目に運転士となる。7年目には社内の試験に合格し、念願だったロマンスカーの運転士に。主任運転士への昇進、結婚を経て、仕事・プライベートともに充実した毎日を送る。

※車掌・運転士の任用試験を受けるまでの期間は2019年度取材当時のものです。

入社前の

「ロマンスカーの
運転士になる」
10年以上変わらなかった、
ただ1つの想い。

Q1小田急電鉄に入りたいと思ったきっかけは何ですか?
幼稚園の遠足で、ロマンスカーの運転士さんがやさしく接してくれたことがきっかけです。その運転士さんは停車中、ホームにいた私たちに運転席から手を振ってくれたんです。それがとても嬉しかった。でも、発車するときには集中した表情で前を向き、列車を動かす。そんな姿を見て、「かっこいい!いつか自分もロマンスカーの運転士になりたい」と子供のころから夢見ていました。実際に就職を意識する年齢になってからも、その夢を変わることなく抱き続け、私にとってその夢はいつしか目標に変わりました。
Q2どんな高校時代を過ごしていたのですか?
勉強はもちろんのこと、部活や行事など高校生活のすべてをとにかく楽しんでいました。体育祭や文化祭などの学校行事では、率先して準備をしていましたね。特に、3年生になると同級生のほとんどが受験勉強を頑張っていたので、彼らの分まで仕事を引き受けていました。準備から真面目に取り組んだことで、仲間たちと本番を大いに楽しむことができましたし、目標を定めて最後まで諦めずにやり通す精神力もついたと思います。進学校だったため、小田急電鉄の求人票は学校にはなかったのですが、夢を叶えたい一心で先生に相談し、会社から取り寄せてもらいました。
Q3小田急電鉄への入社にあたり、不安はありませんでしたか?
大卒で入社する人も高卒で入社する人も同じスタートラインに立ちます。正直なところ、「高卒の私が同期についていけるだろうか?」という不安はありました。入社後の研修などで確かに差を感じることはありましたが、彼らより年下であることを「それだけ伸びしろがあるということだ。体力と記憶力では負けていない」とポジティブに捉えるようにしました。とにかく元気に、積極的に挨拶することを意識し、たくさん勉強に励みました。憧れの仕事に就けたのですから、彼らを追い越すつもりで、必死に努力を重ねましたね。

※右が長田

入社後の

夢に近づくなかで感じた
プレッシャー。
求められるのは完璧な準備。

小田急電鉄では、他社に比べて早い時期に運転士の試験にチャレンジできます。早く運転士になれるということは、それだけ早くキャリアアップを図れる。そういう意味でも、小田急電鉄に入って良かったと思っています。求人票やパンフレットをわざわざ会社から取り寄せてくださった高校時代の進路指導の先生にも、感謝しています。
私は、駅係員と車掌の仕事を2年間経験して入社3年目に運転士になったのですが、「夢に一歩近づいた」と思う一方で、当初は大きなプレッシャーも感じていました。自分が憧れていた“かっこいい運転士”の姿の裏には、日々の体調管理やさまざまな指示の確認、出庫前の車両点検など、見えないところで完璧な準備が必要だったからです。多くのお客さまを乗せて走る責任と、そのための準備の大切さ。それを知った私は、お客さまに安心して目的地までご乗車いただけるよう、毎日入念に準備し、常に安全運転を心掛けています。こうした一日一日の積み重ねにより、入社7年目でついにロマンスカーの運転士になることができました。

※車掌・運転士の任用試験を受けるまでの期間は2019年度取材当時のものです。

運転士・長田 愛梨沙の1週間

※原則6日サイクル(4勤2休)の勤務となり、休日のうち月に1・2日程度、出勤日が入ります。

子どもたちの憧れの存在になる。
まだまだ長い道のりでも、
着実に歩んでいきたい。

ずっと憧れていたロマンスカー。運転していると、外から手を振ってくださることがよくあります。なかには、あの頃の私と同じくらいの子どもたちもいます。そんな時はいつも、小田急線やロマンスカーが愛されていることを実感するのと同時に、「安全を第一に、あの子どもたちの憧れの存在になりたい」と気が引き締まります。まだまだ学ぶべきことはたくさんあります。これからも謙虚に学ぶ姿勢を大切に、この先10年、20年と運転士として活躍したいと思っています。そして、私に向かって手を振ってくれる子どもたちが、いつか私に憧れて後輩運転士として入社してくる――そんな日を迎えるのが、今の私の大きな夢になっています。

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