小田急電鉄株式会社 取締役社長 星野 晃司

 小田急グループでは、『お客さまの「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献する』というグループ経営理念の下、84社から成るグループ会社が、東京・神奈川を主な事業エリアとして、交通、不動産、生活サービスなどさまざまな事業を展開しています。

 2021年4月、変化する事業環境に適合し経営理念を実現するため、経営ビジョン「UPDATE 小田急~地域価値創造型企業にむけて~」を策定しました。

 この経営ビジョンのもと、当社は開業100周年、さらには次の100年にむけて、地域価値創造型企業へと事業モデルの更新を図ります。小田急沿線や事業を展開する地域とともに成長するため、既成概念に捉われず常に挑戦を続けることでお客さまの体験や環境負荷の低減など地域に新しい価値を創造していきます。

 本年4月には、経営ビジョン実現にむけた具体的方針として、「飛躍的成長を実現する3つの柱」を掲げました。1つ目はサステナビリティ経営の推進です。6つのマテリアリティを選定し、これを経営の中心に据え社会課題解決を通じた持続可能な成長を実現していきます。2つ目はビジネスの主戦場に対する考え方のシフトです。郊外⇔都心の輸送を中心としていた沿線発想の事業展開から、中核都市を中心に地域全体を対象とした事業展開を進めます。3つ目は事業ポートフォリオの刷新です。不動産領域の強化を進めるとともに、デジタル領域を新たな成長領域と位置付けます。これらを推進することで地域価値創造型企業へ進化していきたいと考えています。

 今後も小田急グループは、皆さまから信頼され社会と共に発展する企業を目指し取り組んでまいります。引き続きご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2023年4月

小田急電鉄株式会社 取締役社長 星野 晃司