地域社会との連携・活性化
取り組みの方針
小田急グループは、「地域価値創造型企業」として、小田急沿線や事業を展開する地域とともに持続的な発展を目指しています。自治体や地域プレイヤーと連携し、ゆたかさとつながるくらしやすいまちづくりを進めるべく、「まちづくり・地域社会」をマテリアリティ(重要テーマ)のひとつに位置付け、「主要駅の乗降客数」「沿線エリアの人口」「居住地域の総合満足度」「生き方(well-being)の総合満足度」を目標・モニタリング指標として設定しています。
当社グループは、2030年度に向けて大きな利益成長を目指しており、まちづくりを通じた不動産業は収益の柱となります。その強化に向けて、沿線エリアでの開発推進は重要な要素であり、住宅供給や複合商業施設・オフィスビルの新設・運営にとどまらず、エリアマネジメントへの積極的な参画等、地域の皆さまと一体となった活性化につとめています。これらの取り組みの成果が、上記の各KPIの向上としてあらわれることとなるほか、これらのKPIは相互に密接な関係を持っており、それぞれの実績向上が、他のKPIの実績を効果的に押し上げます。
経営戦略との親和性が高く、経営戦略上の重点領域であるこれらの事業を通じた地域への資本投下・活性化と、地域の持続的な発展をあらわすKPIが密接に連動した好循環を生み出すのが、小田急グループならではの地域価値創造の姿です。
| 主要駅の乗降客数(単位:万人) | 2020年度実績 | 2024年度実績 | 2030年度目標 | 2040年度目標 |
|---|---|---|---|---|
| 新宿駅 | 31.8 | 45.1 | 47 | 53 |
| 新百合ヶ丘駅 | 9.2 | 11.5 | 12 | 14 |
| 町田駅 | 20.1 | 25.9 | 27 | 30 |
| 海老名駅 | 10.2 | 13.6 | 15 | 16 |
小田急グループのまちづくりストーリー【海老名エリア】
当社の沿線開発におけえる重点エリアのひとつである「海老名」を例に、まちづくりストーリーの推進に向けた取り組みをご紹介します。

小田急の取り組み①事業者・店舗の増加・活性化
「職, 住, 商, 学・遊、ウェルネスが充実し、新しいゆたかさとつながる、くらしやすいまち」をビジョンとして、それぞれのジャンルに対応した魅力的な要素が揃う複合商業施設・オフィスビルを新設・運営しています。
小田急の取り組み②地域への資本投下
海老名では駅前エリアを中心に複合商業施設や住宅等の開発が進んでいます。駅前エリアでの住宅供給や、エリアマネジメントの積極的な参画等、より暮らしやすい・住みやすいまちになるよう、地域の皆さまと一体となり地域の活性化に努めています。
[住宅供給]
[エリアマネジメント]
小田急の取り組み③顧客体験の向上(CX)
海老名に来訪する人々の体験価値を創出するために、顧客体験の向上に取り組んでいます。「楽しさ・感動・賑わいの創出」の視点でのイベントの実施や、「顧客分析を活かした利用促進」による購買・売上の拡大、「デジタルチャネルの活用」での新たな体験や接点の創出など、皆さまにより満足いただける施策を実施してまいります。
[楽しさ・感動・賑わいの創出]
[顧客分析を活かした利用促進]
[デジタルチャネルの活用]
スポーツ支援活動
沿線のJリーグ所属のサッカーチーム「FC町田ゼルビア」に対して、2009年より協賛しています。また、各種バレーボール大会にも協賛しています。
沿線教育機関との連携
沿線に所在する大学や専門学校などの教育機関と連携し、当社および当社グループにおける幅広い事業フィールドを活用した教育・研究、社会貢献活動を推進しています。
2012年に専修大学、文化学園大学、2013年に成城学園、2015年には玉川大学などと「連携・協力に関する基本協定」を締結し、具体的な取り組みを進めています。
海外事業における現地スタッフの雇用
当社グループでは、経営ビジョンにおいて事業を展開する地域と共に成長していくことを掲げており、地域社会や地域経済の発展に貢献すべく、海外事業を展開している各国において、現地スタッフの雇用・採用を進めており、今後も継続的に進めてまいります。
財団法人による社会貢献活動
公益財団法人 小田急財団
小田急財団は、1984年に設立された財団法人安藤記念奨学財団と、1992年に設立された財団法人小田急電鉄事業団の公益活動を承継し、「小田急沿線を中心とする沿線地域社会の健全な発展への貢献」を目的とする公益財団法人として2012年4月に設立されました。
交通安全や交通道徳の普及啓発活動をはじめ、沿線の豊かな自然環境の保全・整備のための活動やスポーツを通じた障がい者の自立支援活動、地域社会の発展を担う青少年の育成のための「安藤記念奨学金」の給付や若手研究者に対する研究助成など、さまざまな公益活動を行っています。
安藤記念奨学金支給実績
| 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
|---|---|---|---|---|
| 支給人数 | 91名 | 94名 | 95名 | 91名 |
| 支給実績 | 23,196千円 | 21,984千円 | 21,954千円 | 21,288千円 |
研究助成金支給実績
| 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
|---|---|---|---|---|
| 支給人数 | 2名 | 2名 | 3名 | 3名 |
| 支給実績 | 2,000千円 | 2,000千円 | 3,000千円 | 3,000千円 |
エリアマネジメント
当社グループでは新百合ヶ丘や海老名、藤沢などの沿線中核都市におけるまちづくりや、沿線地域とのつながりを活かしたイベントの企画・実施、エリアマネジメントコンソーシアムへの参画など、沿線地域の価値向上を目的としたさまざまな取り組みを行っています。
特に下北沢エリアでは複々線化事業と東京都の連続立体交差事業に伴う地下化により生み出された線路跡地を「下北線路街」として地域と連携して開発、2022年5月に13エリア全てが開業しました。従来型のまちづくりとは異なり、地域のプレイヤーを主体として、事業者は地域の価値観を重視して支援する「支援型開発」という新たなスタイルでエリアマネジメントを推進し、地域住民との連携が図られることで、地域の魅力や資源を最大限活用することができました。
学校跡地を活用した複合施設「HOME/WORK VILLAGE」
当社では世田谷区立池尻中学校跡地を活用した複合施設「HOME/WORK VILLAGE」を2025年7月に全面開業しました。本施設は、世田谷区による産業活性化の拠点創出事業の一環として、「働く」「遊ぶ」「学ぶ」といった多様な機能を集約し、地域コミュニティの活性化による賑わい促進を目指しています。
コワーキングスペースやオフィス、飲食店、物販店舗に加え、シェアキッチンや配信スタジオ等コミュニケーションを活性化する機能も有しています。また、広場や体育館でマルシェやスポーツ体験等のイベントを開催するなど、地域に根差す拠点として活用されています。
エリア型まちづくりの推進
小田急こどもみらいクラブ
小田急線の経堂駅・千歳船橋駅・喜多見駅徒歩3分以内の立地に3店舗を展開する、小学1~6年生を対象とした小田急電鉄直営の学童保育施設です。
家庭的な保育に加え、進学教室SAPIX のノウハウを生かした学習サポート「ピグマキッズくらぶ」や、習い事オプションプログラム「ものづくり型STEAM教育プログラムSTEMON」・「ECCジュニア英語教室」など、充実した学習環境を整備しています。また、最大20時半までの延長、指定小学校お迎えサービスや入退室管理システムなど安心してご利用いただけます。
小田急ロケーションサービス ※現在、受付を休止しております。
電車や駅などの鉄道施設を中心に、映画・ドラマ・CM・雑誌等のさまざまな撮影をサポートするサービスです。おすすめのロケ地や撮影方法のご提案から当日の撮影までお手伝いさせて頂きます。
スマートフィットネス事業
最先端IoTフィットネスマシン「milon」を活用したフィットネス施設を運営しています。「milon」は、8種類(筋力系6種・有酸素系2種)のマシンを1セット17.5分で周るサーキットトレーニングで、全身を効率よく鍛えることが可能です。運動経験が浅い方でも安心して続けられるよう、一人ひとりに合ったトレーニングメニューをご提供いたします。
シェアサイクル
AOiスクール
2023年9月からのプレ開講期間を経て、2024年10月より本開校しました。
リアルでの通学のみならず、バーチャルキャンパスへの通学プランも用意しており、沿線内外を問わず、コンセプトでもある「みらいにつながる、たのしいまなび」を届けるために活動しています。


小田急グループの取り組み
商業施設における地域共生の取り組み

なりわい住宅「meedo(みいど)」
小田急バスは、東京都調布市深大寺東町の路線バス折返場内に、住まいと商いが共存する“なりわい暮らし”を実現する複合施設「meedo(みいど)」を2025年春に開業しました。
大小規模が異なる店舗兼用住宅やシェア店舗、井戸のある広場やバス待合所等からなる複合施設です。本施設は、2021年に東京都武蔵野市内のバス折返場にて開業した店舗兼住居によるなりわい賃貸住宅を核にした複合施設「hocco(ホッコ)」に続くものです。
かつての“水と人々の営み”をコンセプトとして継承し、店舗出店者や地域住民に「新たな憩いと交流」の場を提供することで、地域コミュニティの活性化を目指します。
AGORA Hon-atsugi
AGORA Hon-atsugiは、快適なワークスペースの提供だけでなく、地域の起業家と起業家を取り巻く多様な地域サポーターを結びつけるコミュニティ構築を積極的に図り、神奈川県央エリアにおけるイノベーションの発信地として運営を推進しています。

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