安全文化の醸成を図っています

 安全・安定輸送を絶え間なく実践するためには、安全に関する情報共有への意識向上はもちろんのこと、全社一体となった安全文化が必要です。安全文化の醸成のために、当社では2008年度より、10月1日を「鉄道安全の日」と制定し、同日に「安全シンポジウム」を開催しています。

 2009年度の安全シンポジウムは、各部における安全に関する取り組みを発表し、優れた取り組みを部門横断的に共有することで、安全性の全社的な底上げを図ることを目的に開催しました。参加者からは、「他職場の優れた取り組みに刺激された」「自職場においても取り入れられることがあると思う」などの声が聞かれ、全社的に輸送の安全について振り返る機会としています。

 安全シンポジウムに先立ち2009年7月には、継続的な安全意識の啓発とともに、お客さま視点で鉄道の安全と安心を考えることを目的に、第3回となる「安全講演会」を開催しました。今回は、JR西日本福知山線列車脱線事故の被害者で、現在は事故の風化防止などの活動をされている元タカラジェンヌの万理沙ひとみ氏に講演を依頼し、約280名が聴講しました。参加者からは、「生命の尊さや事故の悲惨さが心にまで響いた」などの声が寄せられました。

安全講演会
安全講演会
エリアミーティング
エリアミーティング

 また、2008年度より、エリア内の現業職場間の連携を強化する目的で、喜多見、相模大野、海老名・秦野の3つのエリアごとに毎月1回実施している「エリアミーティング」では、安全に関する情報・意見交換が活発的に行われています。関係部門の各部長、現業部門の各担当者が参加し、2009年度からは机を廃するなど、より積極的に発言できる環境づくりにも努めています。

エリアミーティング
エリアミーティング

お客さまに安全と安心を(安全報告書2010)