取締役(監査等委員である取締役を除く。)および監査等委員である取締役の指名ならびに取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬等に係る取締役会の機能の独立性、客観性と説明責任を強化するため、取締役会の諮問機関として、過半数が独立社外取締役で構成される指名・報酬諮問委員会を設置しています。同委員会は、指名および報酬等に係る基本方針や株主総会議案の原案等について審議し、その結果を取締役会に答申します。2023年度については、開催した全5回の委員会に委員全員が出席しました。

指名・報酬諮問委員会の主な議題

主な議題 主な決議事項・報告事項
取締役の選任
  • 取締役の選任に関する株主総会議案の原案について決議
  • 2024年度の役員体制に係る検討状況について報告
取締役の報酬等
  • 取締役の個人別の業績連動報酬について決議
  • 役員報酬テーブルの一部見直しについて決議
その他
  • 指名・報酬諮問委員会規則の一部改正について決議

報酬

取締役報酬の決定に関する基本方針

取締役(監査等委員である取締役および社外取締役を除く。)の報酬については、役位に応じて決定する固定報酬のほか、連結営業利益等からなる一定の基準をベースに各取締役(監査等委員である取締役および社外取締役を除く。)の目標達成状況を加味して決定される業績連動報酬と、株主価値との連動性を高め長期的な業績向上へのインセンティブを付与する信託を用いた株式報酬により構成されます。報酬総額に占める業績連動報酬の割合は、役位が上がるにつれて高まるよう設定しており、取締役社長の場合、概ね30%となります。
なお、社外取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬については、主たる役割が経営監督機能であることに鑑み固定報酬のみとします。

業績連動報酬について、その算出根拠となる業績評価の決定要件の80%は定量目標の評価、20%は定性目標の評価で構成します。定量目標の評価は、グループ経営の観点から設定する連結業績指標(連結営業利益、有利子負債/EBITDA倍率、ROE、サステナビリティ関連指標)および各取締役(監査等委員である取締役を除く。)が担当する役割に応じた指標に関する事業年度ごとの達成水準に基づき決定します。定性目標の評価は、中長期的な視点での経営の観点から設定した個別の課題の達成水準に基づき決定します。これらの評価結果を踏まえて算出された最終的な評価に基づき、業績連動報酬を決定します。なお、業績連動報酬については、最終的な評価の結果、原則として、各役位にかかる基準金額の0%~200%の範囲で変動します。

固定報酬については、在任中において定期的に支給します。業績連動報酬については、事業年度終了後に一括して支給します。信託を用いた株式報酬については、原則として、取締役の退任時に当社株式および金銭にて交付・給付することとします。

信託を用いた株式報酬については、役位に応じて決定します。また、同報酬の対象者については、当社に損害を与えたことに起因して取締役を解任されまたは辞任する場合等において、取締役会の決議により、付与された当社株式の受益権の全部または一部を失効させます。

取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬の額は、指名・報酬諮問委員会において、本基本方針や世間水準等を総合的に勘案し、個人別の報酬額を審議し、その結果を取締役会に答申します。取締役会においては、指名・報酬諮問委員会による個人別の報酬額に関する答申に沿った支給を前提とした代表取締役への一任を決議します。

2023年度の報酬の概要

区分 報酬等の総額
(百万円)
報酬等の種類別の総額(百万円) 対象となる役員の
員数(名)
固定報酬 業績連動報酬 株式報酬
取締役(社外取締役を除く) 299 157 104 38 6
監査役(社外監査役を除く) 46 46 2
社外役員 79 79 7

2023年度の業績連動報酬の算定に用いた業績指標の目標・実績

評価指標 目標 実績
連結営業利益(百万円) 35,000 50,766
連結営業利益率(%) 8.8 12.4
担当役割指標 当社鉄道事業営業利益(百万円) 13,765 20,915
当社不動産事業営業利益(百万円) 10,679 9,806

当社は、2024年5月22日開催の取締役会の決議により、2024年6月27日付で取締役報酬の決定に関する基本方針を上記「取締役報酬の決定に関する基本方針」の内容に変更したため、当該変更後の基本方針における目標と、2023年度の業績連動報酬の算定に用いた業績指標の目標の内容は一致していません。