3.踏切の安全に係るもの

立体化による踏切の廃止

踏切における安全対策として、最も効果的なものは、線路と道路との立体交差化による踏切の廃止です。1955年以降、現在に至るまで、計237カ所の踏切を廃止してきました。今後も、自治体などと協議しながら、立体化や統廃合による踏切の廃止を進めます。

海老名~厚木間高架化工事
2007年に高架化工事を完了

海老名~厚木間高架化工事

2007年度には、神奈川県、海老名市、当社の3者が共同し、海老名~厚木間(約1.5㎞)の高架化工事を完了させ、同区間にあった、2カ所の踏切を廃止しました。

種類別踏切数の推移

種類別踏切数の推移

●凡例

〈1種甲〉…自動踏切遮断機を設置し、全列車に対し、道路を遮断する踏切(現在は当社のすべての踏切が該当)
1種乙〉…交通掛を配置し、初電から終電までの列車に対し、道路を遮断する踏切(1998年に全廃)
〈2種〉…一定時間に限って交通掛を配置し、列車または車両が踏切を通過する際に、門扉を閉じて道路を遮断する踏切(1961年に全廃)
〈3種〉…自動踏切警報機のある踏切(1962年に全廃)
〈4種〉…踏切道を示す警報のみ設置してある踏切(1973年に全廃)

踏切支障報知装置

踏切支障報知装置

踏切内で車がエンストするなどした際、ボタンを押すことにより、特殊信号発光機が、接近する列車に異常を知らせて緊急停止させる「踏切支障報知装置」を全踏切239カ所に設置しています。

踏切障害物検知装置

踏切障害物検知装置

踏切内の障害物を赤外線によって検知する「踏切障害物検知装置」を138カ所の踏切に設置しています。障害物を検知した場合には、自動的に「踏切支障報知装置」を作動させ、付近の列車を緊急停止させます。

踏切の視認性向上

ドライバーが、遠くからでも踏切を認識できるよう、道路上に警報機をかぶせた「オーバーハング型踏切警報機」を14カ所に設置しているほか、遮断桿を上下2段に組み合わせた「2段型遮断機」を3カ所に試験導入しています。
また、遮断桿の太さを通常の約2倍にした「大口径遮断桿」を7カ所の踏切で採用しています。

オーバーハング型踏切警報機
オーバーハング型踏切警報機
大口径遮断桿
大口径遮断桿

お客さまに安全と安心を(安全報告書2008)