水資源
水資源
方針
昨今、地球温暖化の影響により世界規模で水不足が深刻化しています。日本は水資源リスクが低いエリアであり、当社グループの事業拠点においても水ストレス地域からの取水はないものの、生物の生息や社会の基本的インフラとして、水資源の保全は重要課題であると認識しています。
当社グループにとって、節水機器の導入や雨水の利活用など、水資源保全に優れたオフィスビル、商業施設、ホテル、住宅等の開発・運営、また利用者への安全な水の提供に取り組むことは、企業の責務と考えています。
このような課題認識のもと、当社グループでは水使用量・排水量の適切な管理に努め、様々なステークホルダーとともに水資源の効率的な利用・取水量の低減に取り組んでいます。
ガバナンス体制
当社グループでは、水資源保全の課題に対し、方針に基づき、水資源の適切な利用ならびに年度毎の実績管理を行う機関として、サステナビリティ担当執行役員が委員長を務める「サステナ ビリティ推進委員会」を設置しています。また、取締役会および取締役社長は、サステナビリティ推進委員会から報告を受け、目標に向けた進 捗状況や水資源関連のリスク・機会などを監視し、必要により指示を出すことにしています。サステナビリティ推進委員会で審議した事項は、当社各部・室および当社グループ全体で共有・連携を図り、取り組みを推進しています。
水使用量目標
指標 | 単位 | 対象範囲 | 目標 | 2023年度実績 |
---|---|---|---|---|
取水量(収益原単位) | 千㎥/億円 | 当社グループ(連結) | 前年度比減 | 0.69 |
取組み
水資源の有効活用、使用量の削減に向けた取り組みを進めています。
上水の再利用

電車を洗浄する際には、大量の水を使用します。当社の喜多見検車区では、車両洗浄による排水を有効利用するために中水設備を設けています。この設備によって浄化された中水は、喜多見車両基地内および喜多見車両基地の上部にある「きたみふれあい広場」のトイレの洗浄用水として再利用しています。
リネンクリーニングの削減、節水装置の設置

ホテルでは、多量のリネン類の洗濯が発生します。小田急ホテルセンチュリーサザンタワーでは、洗濯で使用する水使用量の削減や洗剤による水質汚濁を防止する一環として、連泊でご宿泊をされるお客様を対象に、カードによる意思表示をもとにベッドリネン(シーツ)、タオル類の交換不要のご協力をいただいています。
また、すべての客室の水栓とシャワーに、環境に配慮した節水装置を設置しており、水使用量の削減に貢献しています。
水資源環境の保全に努めています。
「箱根の森から」による寄付

「箱根の森から(天然水、緑茶)」の売り上げの一部は「箱根町資源保全基金」に寄付され、箱根旧街道杉並木の保護対策、仙石原すすき草原保存事業等の箱根の自然環境保全に貢献しています。
森林の保全(植樹体験イベント)

箱根ロープウェイ株式会社は沿線にイロハモミジの苗木を植樹体験する親子参加イベントを開催。また、箱根ビジターセンターの方から箱根の草花や野鳥の説明を受けながら桃源台まで散策しました。
「トキ保護基金」への寄付

⼩⽥急商事株式会社(Odakyu OX)では、「特別栽培米 佐渡産コシヒカリ」と「新潟県 佐渡ヶ島米コシヒカリ」の売上金の一部をトキ保護基金へ寄付することで、佐渡の自然保護やトキの増殖に貢献しています。
里山の保全(農業体験教室)

秦野市蓑毛地区の「蓑毛里地里山保全地域を守る会」の協力により農業体験教室を開催。参加した小学生とその保護者は、同地区の棚田で田植えを体験し、里山の保全の大切さを学びました。
多摩川河川敷での清掃活動

小田急電鉄では、和泉多摩川駅周辺に店舗を構える「TRAINS」、「BLUE多摩川」のスタッフとともに狛江市で行われた「クリーン大作戦」に参加。和泉多摩川駅周辺や多摩川河川敷の清掃活動を行いました。
小田急・江ノ電クリーンキャンペーン

2000年から毎年、片瀬海岸東浜において「小田急・江ノ電クリーンキャンペーン」を開催し、グループ各社の社員とその家族、一般応募の方たちと海岸の美化清掃活動を行っています。
神奈川県「森林再生パートナー制度」に賛同、寄付

公益財団法人小田急財団では、神奈川県「森林再生パートナー制度」に賛同、寄付することで、森林の保全(生態系サービスの防災・保水機能)や年間約50tのCO2吸収に貢献しています。(清川村宮ケ瀬)
期間:2022年3月1日~2027年2月28日