2010年度に発生した国土交通省令「鉄道事故等報告規則」に基づく、「鉄道運転事故」「輸送障害」「インシデント」の発生状況についてお知らせします。

鉄道運転事故などの件数の推移について。

「鉄道運転事故」について、2010年度は、「踏切障害事故」が5件、「鉄道人身障害事故」が1件の計6件が発生しました。

また、「輸送障害」(鉄道運転事故以外のもので、運休または30分以上の遅延が生じたもの)は26件、「インシデント」(鉄道運転事故が発生するおそれがあると認められる事態)は1件発生しました。

鉄道運転事故等の件数の推移

鉄道運転事故の分類

列車衝突事故 列車が他の列車又は車両と衝突し、又は接触した事故
列車脱線事故 列車が脱線した事故
列車火災事故 列車に火災が生じた事故
踏切障害事故 踏切道において、列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し、又は接触した事故※
道路障害事故 踏切道以外の道路において、列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し、又は接触した事故
鉄道人身障害事故 列車又は車両の運転により人の死傷を生じた事故(前各号の事故に伴うものを除く)※
鉄道物損事故 列車又は車両の運転により500万円以上の物損を生じた事故(前各号の事故に伴うものを除く)
  • 自殺によるものは「輸送障害」になります。

事故の未然・再発防止に取り組んでいます。

電車の扉挟みによる鉄道人身障害事故の再発防止策に取り組んでいます。

1. 経緯

 
赤外線をカーテン状に照射する「カーテンセンサー」

2007年6月、東海大学前駅下りホームにおいて、お客さまの手を扉に挟んだまま電車を出発させ、ケガを負わせてしまうという事故がありました。これに対し、乗務員に対する再発防止教育や訓練内容の見直し、全線の曲線ホームに対する検証を踏まえた事故防止策の策定など、これまでにさまざまな再発防止策に取り組んできました。

2.「列車出発安全確認補助装置」の使用を開始

電車の扉挟みによる鉄道人身障害事故の再発防止策の一環として、列車出発時における安全確認補助装置を東海大学前駅下りホームに設置し、2011年2月15日より使用を開始しました。この装置は、赤外線をカーテン状に照射させ、ホーム上のお客さまが電車に接近していることを検知するシステムで、これにより、お客さまに対する保安度の向上が図られました。

東海大学前3号踏切遮断機無閉鎖が発生したことを受け、再発防止に取り組んでいます。

  • 上記の踏切遮断機無閉鎖については、「インシデント」として関東運輸局に届け出ています。

[1] 発生日時

2011年2月14日 11時39分ごろ

[2] 発生場所

東海大学前3号踏切

[3] 発生状況

上り電車の踏切接近時に警報機は鳴動していましたが、遮断桿が降下せず、そのまま電車が通過しました。負傷者は出ず、その後の踏切動作は正常でした。

[4] 対策

踏切遮断機を制御する継電器と呼ばれる電気機器が配線屑などにより誤動作を起こし、遮断桿が降下しなかったと推測され、踏切遮断機の制御継電器の交換と配線端子の点検および清掃を行いました。また、警報開始後、所定の時間を経過しても踏切が閉鎖されない場合は、電車の運転士に対し、その異常を知らせる信号機を動作させる回路を新設しました。

お客さまに安全と安心を(安全報告書2011)