「安全報告書2013」の公表にあたり

小田急電鉄株式会社 取締役社長 山木利満

平素より、小田急線をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。また、「安全報告書2013」をご覧いただき、重ねてお礼申し上げます。

この「安全報告書2013」は、鉄道事業法第19条の4の規定に基づきまして、お客さまを安全に目的地までお運びするための事業運営方針や管理体制、2012年度における具体的な取り組みなどをご報告するものです。

当社では、鉄道事業法第18条の3の規定に基づく「安全管理規程」を2006年10月に制定するとともに、「小田急電鉄は、日本一安全な鉄道をめざします」を基本理念に掲げ、安全性向上のための設備の維持・改善のみならず、安全管理体制の整備に努めてまいりました。

さらに、2010年度からは、「安全」「安定」「安心」の3つの指標からなる安全努力目標と、「安全マネジメント態勢の推進」「安全のスキルアップ」「安全施設の強化」「お客さまとの安全協働の推進」の4つの安全重点施策を掲げた、安全に関する中期経営計画を策定し、安全性の着実なレベルアップを図るべく取り組んでおります。

2012年度は新宿駅に当社初となるホームドアを設置したほか、現在複々線化工事を進めている下北沢地区では在来線の地下化により、当区間にあった9箇所の踏切が廃止され、鉄道・道路の安全性が向上するとともに、交通渋滞も解消されました。

引き続き、さらなる「安全」「安定」「安心」のレベルアップを目指し、お客さま、沿線にお住まいの皆さまとの「コミュニケーション」を大切に、社員一人ひとりとともに力を合わせて取り組んでまいります。

結びに、この「安全報告書2013」をご一読いただき、当社の『安全への取り組み』について、皆さまの率直なご意見、ご助言などを賜りますようお願い申し上げます。

2013年9月

お客さまに安全と安心を(安全報告書2013)