思う 誰かを 今日も odakyu
ODAKYU ELECTRIC RAILWAY CO., LTD. RECRUITING INFORMATION
TOP MESSAGE

トップメッセージ

SHIGERU SUZUKI
鈴木 滋
小田急電鉄株式会社 取締役社長
この豊かな沿線地域とともに 100年先も新しい価値を創出していく

地域とともに、地域価値を高める
それが、私たちの変わらぬ使命

小田急電鉄は、1923年に創業以来、「沿線地域とともに繁栄する」という理念のもと、祖業である鉄道事業を中心に、地域価値を高めるビジネスに取り組み続けている企業です。従前の鉄道事業では、社会インフラとしての「移動手段」を「安全」に提供し、それに加えて不動産や生活サービスなど、さまざまな新しい価値を地域にもたらし、地域とともに成長してきました。その確かな実績により、お客さまからの厚い信頼も築いています。そして、これからは、これまで以上に地域価値を高める取り組みを推し進めていきます。
さまざまな事業を推進していく上での当社の強みは、小田急沿線というポテンシャルの高い豊かなリソースを有していることです。駅の乗降客数が世界一多い「新宿」や、日本屈指の観光地である「箱根」や「江の島」といった特性豊かなエリアをいくつも併せ持っていることに加え、沿線の各地域には、日本各地の県庁所在地に匹敵するような人口規模を誇る市町村があります。しかもこのエリアは、企業、商業施設、研究・教育機関が集積し、多層的かつ豊富な地域資源に恵まれています。小田急沿線全体では実に約520万人の住民の方々が暮らしており、その人口規模は2050年まで500万人を維持できると推測されています。
「こんなにも地域資源に恵まれたピカピカの沿線は他にない」…私は常々そう実感していますし、外部の方々からもそのように評していただいております。だからこそ、この地域資源をフルに活かし、小田急グループの事業領域である交通、不動産、生活サービスなどを掛け合わせることで、ダイナミックに事業が展開できるからこそ、成功の確率も高められると考えています。

お客さまからの大きな期待が
ピンチをチャンスに変える原動力

私がこれまでのキャリアの中で、小田急電鉄がいかに地域の方々に期待されているかを痛感した出来事があります。それは、東日本大震災の影響でロマンスカーが運休を余儀なくされた時のことです。当時、小田急箱根ホールディングス株式会社(現株式会社小田急箱根)に出向していた私は現地にいて、箱根町の観光事業を営む方々から「とにかくロマンスカーを走らせてください」と懇願されました。しかしこの時、私は「ロマンスカーを走らせたとしても、観光客はすぐに来るわけではないのでは…」と返してしまいました。すると、箱根の方々から一喝されたのです。「何にもわかってないね。ロマンスカーが走っていることが大事なんだ」と。私は胸を衝かれ、「ロマンスカーはみなさまの心の支えなのだ」と思い知らされました。そしてその後、ロマンスカー運転再開の日には、予想もしなかった大歓迎を受けたロマンスカーのお客さまと、この日を待ち望んだ地域の皆さまの双方が、ホーム上で満面の笑みで交錯するのを見て、「小田急は必ず地域の期待に応えなければならない、それが小田急にとっても成長の原動力である」と強く思いました。
また、新型コロナウィルスの蔓延という未曾有の事態に直面したとき、私は株式会社小田急リゾーツの社長を務めていました。当時、ホテルの営業がいかに大変だったかは周知の通りです。しかし、そんな中でも私は震災時の経験を踏まえて、「必ず箱根にお客さまが戻ってくる。下を向かずピンチの今にしかできないことを皆で精一杯やろう。」と捉えていました。地域の方々と一体となり、地域社会を支えながら変えていくことへの使命と誇りを感じています。

箱根、新宿を中心に観光に注力
地域経済圏発想でビジネスを展開

さて、これまで話してきた小田急電鉄の強みや、地域の方々からの期待のもと、私たちはさらなる事業拡大に向けて動き始めています。政府が訪日外国人観光客6,000万人を目指す中、当社は箱根や江の島への誘致に取り組んでいます。交通、不動産、生活サービスの掛け合わせによって事業機会を拡大させ、観光収益の増加を目指す。その実現に向けての当社の強みは、ロマンスカーという魅力的な移動手段を備えていることと、世界最大のターミナル駅である「新宿」を抱えていることであり、ここを観光ハブ(目的地・玄関口)とし、箱根や江の島をはじめとした沿線各地へ送客することで波及効果をもたらしていきたいと考えています。
そして現在、その新宿において推進しているのが、新宿駅西口地区開発計画です。2029年度には商業・オフィスと駅が一体化されたエリア最大級の複合ビルが竣工し、新たなランドマークとなる予定です。新宿は、オフィス、商業、観光など様々な顔を持ち、ポテンシャルの高い街ですが、今以上に、通過する街から滞留する街へ、すなわち「訪れたくなる街」になります。

箱根や新宿の他にも、沿線にはまだまだ多様な魅力・特徴を備えた地域が多数あります。そこに成長の余地が大いにあるのが、小田急電鉄の将来に向けた強みです。今までの私鉄のビジネスは沿線周辺の事業展開である「沿線発想」で発展してきましたが、これからの小田急電鉄は、地域全体を捉え、地域の特色を生かした地域経済圏単位で事業を展開していく「地域経済圏発想」でビジネスに取り組んでいきます。それにより小田急電鉄の可能性はいっそう大きく広がっていくと確信しています。

「沿線地域のみなさまの生活を豊かにする」そんな想いと共に仲間と未来を切り拓いていきたい

私たちの仲間になってほしいのは、先ほど私が話した箱根のエピソードのように、地域のみなさまの期待に応えて、知恵を絞り、汗を流し、価値を生み出し、提供していく…そんな仕事に共感いただける方です。
「小田急電鉄は就職先として選んでいただいて間違いない会社」自らのこれまでのキャリアを振り返って、私はそう実感しています。入社当時には予想もしていなかった、いろいろな業務を経て、社長に就任しましたが、これまでのキャリアに無駄なことは何一つありませんでした。
これほど多彩な地域やお客さまの生活全てに携わり、お客さまからの反応を直接受け取って働けることは、当社で働く最大の魅力です。私たちが100年、小田急沿線で培ってきた地域のみなさまとの関係性を、これから100年先も築いていくことへの責任感が、仕事の醍醐味につながります。

これからの小田急電鉄を牽引していくのは、若い人たち。そのため若手社員からでも活躍できる風土づくりも積極的に進めています。沿線のみなさまの生活を豊かにするという目的で仕事に取り組むのは非常に楽しいことであるのは、私が保証します。そこには、みなさまの予想をはるかに上回る、多彩で豊かなキャリアが待っています。