小田急電鉄のビジネス
これは、まもなく創業100年を迎える小田急電鉄が
これまでも、これからもビジネスを通じて追求していくテーマです。
小田急電鉄の これまで
小田急電鉄は創業当時から多様な事業で人々のくらしを支えてきました。そして、それらはいずれも社会の営みに欠かせない「must have」な事業であり、大きな社会的使命を帯びたものとなっています。
大正期
関東大震災直後の混乱期に1年半で小田原線を開通。震災によってダメージを受けた都心から郊外の導線をつなぎ、人々の移動を支えた
昭和期
戦後の経済発展に伴う人口増加や購買需要に応え、百貨店の開業や住宅供給など、生活基盤を担うことで沿線の暮らしをゆたかに
平成期
バブル崩壊により観光客が減少していた箱根エリアを、ロマンスカーなどの大型投資によって活性化し一大観光地となる一端を担う
平成期
長年の悲願だった複々線化事業を完了させ、都心部への輸送力や速達性の増強、さらに生活圏の拡大、新たなまちづくりを実現した
小田急電鉄の これから
小田急電鉄を取り巻く事業環境は日々変化を続けています。この、先を見通すことが難しい時代をチャンスと捉え、私たちは既存のビジネスや自社の強みを活かしつつ、前例にとらわれない新たな事業創出にも挑んでいます。
持続的な鉄道インフラの確立への取り組み
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ハード面への投資
列車非常停止装置やホームドアなど鉄道の安全を担保するための設備や、新型車両の導入などを通して、鉄道輸送の安全・安心・安定・快適を実現します。
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持続的なメンテナンス体制の構築
鉄道インフラ運営に不可欠な徹底したメンテナンスの実行に加え、将来的な働き手減少を見据え、CBM方式のメンテナンス体制構築をはじめとする業務効率化にも取り組んでいます。
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CBMとは?
線路や信号、鉄道車両などさまざまな鉄道設備のメンテナンスは、定期検査・定期保全のTBM(時間基準保全:Time Based Maintenance)が基本となっています。一方、CBM(状態基準保全:Condition Based Maintenance)は、ICT、IoT、センシング技術などを組み合わせることで、インシデント・アクシデントの兆候を分析・把握し、事故やトラブルを未然に防ぐ保守技術です。
新たな移動需要を喚起する取り組み
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鉄道資産を活用した移動需要喚起施策
特急ロマンスカーなど鉄道資産を活用したおでかけ施策、企画券の創出を積極的に行っています。
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MaaS(Mobility as a Service)
観光をはじめとしたさまざまな移動ニーズごとに最適な公共交通の組み合わせを提案するアプリ開発をしています。
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子育てがしやすい沿線づくり
子育て応援車の運行や小児IC一律運賃の設定、各種イベントの開催など、子育てしやすい沿線を目指しています。
- 小田急の子育て応援ナビ Fun Fan小田急
長年地域に向き合ってきたからこそできる、まちづくり
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新宿駅西口地区開発プロジェクト
一日あたり世界最多の乗降客数を誇る新宿駅。国内屈指の商業施設集積エリアであり、当社にとっても最重要拠点となっている西口エリアを再開発。2029年、駅とまちとが連携し賑わいを生み出す、国際競争力を備えた新たな「まち」に生まれ変わります。
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下北線路街
複々線化事業により創出された東北沢駅~世田谷代田駅の鉄道跡地空間の再開発事業。“何かを変える”のではなく、街を“支援する”「支援型開発」をテーマとして、1.7kmわたるエリアにはシモキタの持つ本来の魅力を引き出すさまざまな施設が立ち並び、多くの人々で賑わっています。
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ViNA GARDENS
「憩う」「くらす」「育む」をコンセプトに開発が進む海老名駅西口エリアの大規模プロジェクト。これまで商業施設、オフィスビル、マンションを順次開業し、神奈川県央地区で今後更なる発展を遂げていく海老名の街の核として、現在も進化し続けています。
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沿線のまちづくり・エリアマネジメント
町田や新百合ヶ丘といった、沿線中核都市におけるまちづくりや、沿線地域の価値向上を目的としたさまざまな取り組みを行っています。さらに、まちを創って終わりではなく、各エリアの価値を向上させる、沿線地域とのつながりを活かしたエリアマネジメントを行います。
- 小田急電鉄の開発事業
リアルとデジタルの融合
沿線地域のくらしに紐づいた課題を、デジタル領域から解決する事業創出を行っています。
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WOOMS(ウェイストマネジメント事業)
“ごみ”のない世界へ。―ごみ問題に対して最新テクノロジーを活用し、社会課題を解決するビジネス。循環型社会の実現に向けて、ごみ収集の効率化・資源循環の促進ソリューションを提供し、新たな地域のインフラを目指します。
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小田急ONE
スマホひとつで沿線の毎日をゆたかにする、くらしに関するサービスのプラットフォーム。新たなサポートサービスの拡充、ポイントサービスとの連携などを通して沿線のくらしをサポートします。
ライフスタイルの変化に適合した観光・生活サービス
沿線に保有する多様なアセットをベースにさまざまな生活サービスを創出・展開しています。
- #箱根・江の島
- #丹沢・大山
- #観光地活性
- #キャンプ場
- #ミネラルウォーター事業
- #レジャー・スポーツ事業
- #交通広告
- #駐輪・駐車場事業
- #学童保育
- #フィットネス事業
- #ロケーションサービス
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観光需要の取り込み
日本有数の観光地である「箱根」や「江の島・鎌倉」などを中心に、沿線の魅力発信・新たな観光資源の創出に注力してきました。直近の観光需要の回復を収益に結びつけるため、観光DXなどを取り入れた利便性向上を図っています。
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余暇サービスの提供
快適でゆたかなライフスタイルの実現を目的としてレジャー事業を展開しています。山中湖畔の「小田急山中湖フォレストコテージ」をはじめとして、テニススクールやヨットクラブなど、さまざまなサービスを展開しています。
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土地・空間、その他アセットの活用
当社が保有する多様なアセットと事業パートナーとの共創・協業を通して収益機会を生み出しています。例えば、高架下スペースを有効活用した学童保育やペットケア事業、駅構内の交通広告、ミネラルウォーター事業が挙げられます。
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新領域の開拓
さらなる事業成長の実現に向けて、地域のお客さまとの近さを活かして、時代の変化を捉えた新領域のビジネスにも進出をしていきます。例:4H fitness(フィットネス事業)、小田急ロケーションサービス
企業運営の土台を支えていく
小田急電鉄・小田急グループが持続的に発展していくために、事業部門やグループ会社をサポートするコーポレート部門。グループ全体の方向性を決定する長期ビジョン・中期経営計画の策定、収支やリスクの管理、人材の採用・育成、企業ブランディング、環境活動など、さまざまな業務で会社の土台を支えます。
小田急電鉄では
すべての部門が力を合わせ、
地域価値創造企業を目指しています。
これからも地域に根ざし、
さらなる共生・共創を実現しながら
その時代ごとの最適解を探求し続けていきます。