社員紹介/技術系 機械(交通)
エピソード
人々に求められるロマンスカーを
新たにつくることができる喜び
小田急電鉄で働く喜びは、なんと言ってもロマンスカーがあることです。入社前もロマンスカーに魅力を感じていましたが、入社してからはさらに多くの皆さんに求められていることを実感しています。例えば、ロマンスカーVSE(50000形)が引退する際には、お客さまから「なぜ引退するんですか?」「VSEの後継車をつくってほしい」といった多くの声が寄せられました。車両の新造を担当している私ももちろん、VSEに代わる新しいロマンスカーをぜひつくっていきたいという思いがあります。今後のロマンスカーをどんな形でつくるべきか、新造担当チームでは常に考えを巡らせています。インバウンドが復活しているので、思いきり観光仕様に振り切った方がいいのか、それとも通勤需要にできる限り応えるべきか、などと、頭を悩ませる日々が続いています。
アフターコロナでの利用実態を把握するために、新造担当者で手分けをして最も新しいロマンスカーGSE(70000形)に乗車をし、お客さまがどのようにロマンスカーを利用されているかをリサーチしました。その結果GSEは、ダイナミックな眺望と開放的な空間を創出するために先頭車両の荷棚をなくし、各座席の下に荷物を置くスペースを設けている一方、それらがあまり使われてないといった、お客さま目線のさまざまなことに気づけました。そして何よりも、国内外の多くのお客さまがご利用されている姿を見て、自分の想像を超えてロマンスカーが必要とされていることを実感でき、仕事をする上での大きな糧になりました。ロマンスカーを求めているお客さまが大勢いて、その方々のためにいかに新たな価値を提供できる車両をつくるか? それを考えること自体にやりがいを感じています。
小田急電鉄に入社を決めた理由
ロマンスカーという鉄道の中でも独自性が高い車両の新造計画に携わりたいと思ったことが決め手でした。加えて、箱根や江の島など観光資源を豊富に有する点も魅力に感じました。地方への転勤がなく、都心で働き続けることができるのも大きかったですね。
入社して感じる小田急電鉄の魅力
車両担当に限らず、さまざまな部署にその道のプロフェッショナルの方がたくさんいて、それぞれが持つ技術を惜しみなく教えてくれます。ふと疑問に思ったことを「これ、なんでなんですか?」などと尋ねると、皆さんが楽しそうに、かつ丁寧に答えてくれるので、こちらもうれしくなります。
小田急電鉄で働く理由
ワーク・ライフ・バランスの良い人生設計ができるところです。小田急電鉄は他社と比較して定時が若干短く、まっすぐ帰る時は6時半には家におり、帰宅後の時間にゆとりがあります。また、地方への転勤がなかったり、休みが取りやすく長期旅行も度々楽しめたりするのもうれしいところです。
応募者へのメッセージ
コロナ禍の拡大により通勤需要が減少し、また今後の人口減少を考えると、通常の移動手段としてのニーズは減少傾向になることが予測されます。しかし、だからこそ、新たな鉄道のあり方を考える上で、若い社員の柔軟な発想や行動力が求められます。その意味で活躍のチャンスは広がっているのでぜひご応募ください。
私の仕事
多くのステークホルダーと連携し
良い車両のあり方を追求していく
車両担当として、新造の中でも主に艤装(車両床下の機器、運転台の電子機器、空気配管、電気配線等)を担当しています。現在の業務の一つは、2020年から運用が開始された通勤車両5000形の導入です。具体的には製造後に車体メーカーに赴いて検査し、設計図通りか、不具合がないかを確認し、問題なく導入するのがその役割です。また、5000形にこれまでにない保守メンテナンス機能を付加することもあり、その場合は、さまざまな製造メーカーと共創してものづくりを行い、導入まで持っていきます。難しいのは、さまざまなメーカーはもちろん、社内のあらゆる部署をはじめとした、数多くのステークホルダーと連携する必要があること。そこではいろんな方々の意見やアイデアを吸収して、一つの方向性を見出すことが求められます。また、自分が独自の技術力を発揮するというより、各業界の最新の技術を追いつつ、全体の技術をうまく掛け合わせる力が求められる仕事であり、好奇心旺盛の私はそこにこそ魅力を感じています。今後の目標はもちろん、自分が一から設計したロマンスカーを導入すること。5000形の導入を進めつつ、いろいろと構想を練っている最中です。
キャリアパス
1日の流れ
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車両の不具合がないかなどの営業線状況やメールの確認
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メーカー作業の立ち合い
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昼休み
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資料作成、メーカー製品の報告会(不具合内容あるいは新規製品)
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今後の方向性や進捗について担当内打合せ
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資料作成やスケジュールの管理
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退社
休日の過ごし方
アイドルが好きでよくライブに行きます。ライブで遠征するうちに旅行好きになり、妻と旅行に出かけることも多いです。