社員紹介/運輸(運転士)
エピソード
プロとしての矜持を持って
多くのお客さまの存在を背負う
運転士としてのキャリアの中でとりわけ誇らしく感じたのは、ロマンスカーGSE(70000形)の2018年3月からの運用開始に先立って、乗務する運転士へ展開するためのプロジェクトに選出されたことです。プロジェクトメンバーの役割は、試運転する中で揺れの状況はどうか、運転で気を付けるべき点は何かなど、運転データを取った上で、他の運転士たちに運転操作の方法や注意点をレクチャーし、試運転を行ってもらうこと。そもそもロマンスカーにお客さまを乗せて運転すること自体が喜びである上に、まだ誰も運転していない新型車両を試運転するわけですから、いっそう心が躍りました。同時に他の運転士に展開する中で、運転士としての自分の成長を実感でき、その道のプロに近づいていると思えました。
そして最高にうれしかったのは、GSEがデビューする前のイベントで、抽選で選ばれたお客さまを2階の運転台に招待できたこと。これはGSEを最も熟知するプロジェクトメンバーだけの役得です。招待したお客さまは当然、運転台に入るのは初めての経験ですから、興味深げに眺めて、「こんな風になっているんだ!」と感動しきりでした。そして心の底からの笑顔で感謝された時は、この仕事をしていて良かったと芯から思いました。その後もロマンスカーを運転する際、大事にしているのは、運転台から見ることはできませんが、多くのお客さまの想いを乗せて運転しているのだという強い想い。例えば、ポイントなどを通過するときも、「この運転なら、お客さまがお弁当を食べたり、コーヒーを飲んだりしていても平気だな」など……。常にお客さまがどう感じているかを想像しながら運転するのも、運転士としての大きな醍醐味です。
小田急電鉄に入社を決めた理由
元々車を運転することが好きだったこともあり、運転を仕事にするなら、重要度の高い電車の運転士になりたいと思っていました。その中でも小田急電鉄に決めたのは、安全に対する意識が他社に比べて高いなと感じたから。また、ロマンスカーという特別な電車があることにも魅力を感じました。
入社して感じる小田急電鉄の魅力
エキスパート職それぞれの職種のプロフェッショナルがいることが魅力です。60歳過ぎのベテラン運転士もいて、やはり何十年も無事故で運転し続けているのは素晴らしいことだなと、いつも尊敬の念を抱いています。また、運転士としてさまざまな種類の電車を運転できるのもうれしいところです。
小田急電鉄で働く理由
頑張れば頑張った分だけ、責任範囲が大きくなり、その期待に応えたいという思いが強くなっていきます。その中での成長実感があり、それによって自分に自信を持たせてくれる職場であることが、働き続ける原動力になっています。社員をしっかり守り、大事にしてくれるところも気に入っています。
応募者へのメッセージ
最近では自動化など、ハード面の技術革新が進んでいますが、最終的に判断をするのはやはり人間である私たちです。機械にうまく頼りつつも自身の腕を磨くことが重要です。お客さまと直に触れ合いながら、今後も日本一安全な鉄道であり続けるためにともに頑張りましょう。
私の仕事
運転士のマネジメントを通して
お客さまにあたりまえの“安全”
を提供する
現在、大野乗務所の乗務助役として、100人以上の運転士のマネジメントを担っています。そのミッションは、運転士が今以上に働きやすい環境をつくること。そのために運転士たちとコミュニケーションを取り、ミスを起こさないように注意喚起を行い、作業の補正を行います。また、どのように運転を行えば、お客さまに対して安全を提供できるかを検討し、運転士に適切な作業を教えるのも仕事の一つです。運転士はたとえ新人であっても、乗務してしまえば基本的に一人であらゆる作業を行わなければなりません。それだけに少しでも不安があればミスにつながりかねません。だからこそ運転士が不安に思った際、話しやすい雰囲気づくりが大切であり、そのため、相談しやすい上司になれるよう努力しています。また、乗務助役が運転士と異なるのは、運転業務以外にさまざまな部署との連携が多いこと。その部分についてはまだ勉強中です。乗務助役として経験を積んだ後のキャリアとしては、次のステップの助役はもちろん、全く異なる他部署への異動の可能性も。どの分野の仕事に携わるにしても、また運転に戻ってきた時にその経験を活かして、その道のプロとして運転士の仕事を極めていきたいと思っています。
キャリアパス
1日の流れ(泊まり勤務時)
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大野乗務所に出社。出勤点呼を取る。前日からの運転状況や引き継ぎ事項の報告を受ける
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今後のホームドア設置に関する打合せ
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社員食堂でランチしながら、所属メンバーとのコミュニケーションを図る
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乗務前の新人運転士に要注意事項の確認、また他のメンバーにも声掛けを行う
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添乗を行い、所属メンバーに間違った作業がないか、声掛けを行う
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事務作業、退出点呼を取り、乗務員の1日の異常の有無の報告を受ける
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業務終了、仮眠室で仮眠をする
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業務開始、事務作業を行いながら、体調不良者が出た時のために乗務できる準備をしておく
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前日からの運転状況や引継ぎ事項を報告する
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退社
休日の過ごし方
ダイエットを兼ねてはじめたロードバイクでさまざまな山に登っています。昨年からは富士山を登る大会にも参戦して、毎日練習をしています。