社員紹介/土木・建築
エピソード
日本初となる施工への挑戦
列車を止めない活線工法
工務技術センター 統括事務所に所属し、土木工事の発注を担っていた時、日本初となる活線での補強盛土一体化橋梁工法による施工を実現させました。この工法は、橋梁の耐震補強を行うとともに、今後の維持管理にも利点のある構造ができないか、模索する中で採用が決まったもの。しかし列車が走っていない状態での実績なら他社にありましたが、線路閉鎖間合いの短い都市部において、列車運行に支障を来たすことなく施工するのは日本初でした。最大の壁は、夜間作業で流したコンクリートを、朝、電車が通るまでの短時間のうちに固めなければならなかったこと。どのような配合のコンクリートにすれば固まるのか?どのような施工手順にすればよいか? おびただしい数の論文を渉猟したり、工法の開発元の鉄道総研にヒアリングしたり、上司や同僚、協力会社のいろんな方々と議論しながら、答えを模索。幾度も上司に素案を提出してはダメ出しを食らいつつ、試行錯誤を繰り返しました。そして苦労の末、短時間で固まるコンクリートの配合や施工方法に辿り着いたものの、実際に現場に発注した後も「本当に固まるのか」と、安心できませんでした。幸い大きな問題は起きず、想定通りの強度が達成できた時、ようやく胸を撫で下ろしました。
この仕事に携わって改めて感じたのは、お客さまの命を守るためには、当社は従来の工法にとらわれることなく、たとえ困難が予想されたとしても新しいチャレンジに取り組む姿勢が大切だということです。最初は難しいと思えたことがいろんな方々と協力して進めていく中で少しずつ形になり、施工が実現できた時の達成感は非常に大きく、振り返ると、その困難を乗り越えた日々こそが働く喜びそのものだったのだと思います。
小田急電鉄に入社を決めた理由
いろんな人の役に立ちたいという思いから、多くの人が利用する鉄道会社を志望。中でも小田急電鉄に決めたのは、輸送力増強のための高架複々線化による所要時間短縮、踏切廃止など、他社にはない新しい取り組みを行っていることに魅力を感じ、お客さま、地域にも寄り添った考えができる会社だと思ったからです。
入社して感じる小田急電鉄の魅力
他社線と比べて、小田急電鉄の線路は揺れが少ないのが魅力。その理由は、機械保線区で特殊な重機を使って線路を生成したりレールを削ったりすることで、しっかりメンテナンスの手を入れているから。また、協力会社への外注以外に、自分たちの手で保線を行う直営班を持っていることも、保線技術の高さにつながっています。
小田急電鉄で働く理由
沿線に住んでおり、携わってきた線路や構造物に愛着もあります。自分の3人の子供のうち、下の2人の男の子は鉄道好きで、私が夜間作業で家を空ける理由も理解してくれているようです。そんな子どもたちに「お父さんがこれを作ったんだよ、直したんだよ」と見せられるのも、働き続ける理由です。
応募者へのメッセージ
線路補修作業は重労働で、夜間作業もあり、厳しい面があります。ただこの仕事がなければ、安全に列車を運行させることはできません。日常風景に鉄道は当たり前になくてはならないもの。その当たり前を提供しているという使命感を胸に、誇りを持って働くことができる。こんなやりがいのある仕事はないと思っています。
私の仕事
一つとして同じ工事はない
毎回、新しいチャレンジがある
大野工務区の土木担当として、土木構造物の点検、維持管理、土木工事の施工管理を担っています。鉄道の土木構造物は、橋梁、トンネル、法面、線路を支えている部分、ホームまでさまざま。そのためそれぞれのジャンルにおいて専門的な知識が必要とされます。また、工事ごとに施工方法を考えなければならないのも苦労する点。例えば、私が今携わっている小田原線跨線橋の耐震補強工事では、同橋梁が真っ直ぐではなく、斜めに架かっていることから、当社として一般的な工法ではないものを採用しています。橋梁一つとっても、架かり方も長さも材質も異なり、それぞれの状態に応じた施工方法を考えなければならないのです。工法はもちろん、協力会社とともにどのように施工を進めていくかまで、一つとして、全く同じ工事はありません。しかしその分、工事ごとに何かしら新しいチャレンジがあるのが面白いところでもあります。安心して利用いただける線路・土木構造物はお客さまにとっては当たり前すぎて、気づきにくいと思いますが、私たちの日々の努力の積み重ねがなければ、鉄道の安全運行は全うできません。文字通り縁の下の力持ちとしての使命感が私の仕事の原動力になっています。
キャリアパス
1日の流れ(夜勤対応時)
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出社。点検、工事現場確認、事務処理
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昼休憩
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点検、工事現場確認、事務処理
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終業、夜間作業について他区所との打合せ
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夕食、入浴後、会社の施設で就寝
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起床、夜間作業準備、移動
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夜間作業開始。協力会社が安全に作業できるように立ち会い
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夜間作業終了、退社
休日の過ごし方
最近ロードバイクを購入。休日の早朝、パパ友と一緒に60~90キロ程度のツーリングに出かけ、帰宅後は子どもたちと遊んで気持ちをリフレッシュしています。